環境整備による危機管理
-学校のあるべき姿を求めて 〜プロジェクトfの挑戦〜-
(徳島支部)
福島大会に向けて結成された研究のためのプロジェクトチーム「f」は、学校のためになること、子ども達のためになることを研究し、実践する有志によるチームです。自主的に希望者でできたチームというのがすごいなぁと思いました。また、その研究経過などを会報でお知らせしているそうです。(研究集録P188〜P190)
はじめに、徳島県事研で策定した「学校事務グランドデザイン21」について、徳島県の学校事務制度の概要なども含めて発表がありました。徳島県は事務職員が未配置の小規模校が37校あり、その未配置校に対して、近隣学校の事務職員が給与・旅費等の県費関係事務について支援を行っています(集中事務・事務取扱校制度)。また、事務職員が病気休暇等で不在になった場合、不在校の学校事務の支援を行う事務支援制度も実施されています。事務職員未配置校や急に事務職員が不在になった学校にとっては、有効だなぁと思うし、制度化されているという点が福島県と違い、仕事を行う上でも安心感があると感じました。
ただ、支援内容や単数配置の事務職員の場合の支援の仕方など、問題点は多くあるようです。平成18年には、学校事務の課題解決に対応するため、学校事務のグループ化が通知され、グループリーダーとして事務室長が配置されました。学校事務共同実施の1つの形態と捉えているようです。
チーム「f」は、環境整備によって教育を支援し、積極的に危機管理に取り組みたいと研究テーマを「環境整備による危機管理」とし、研究実践に取り組んできた例が発表されました。学校環境を美しく整備・整頓することによって、多くの危機が回避されたり被害にあったとしても少なくて済むのではないかという想定のもとでの実践発表でした。
学校が良くなりましたという例で、自分の学校でもできることがあるなぁと感じましたので、身近なことから改善していきたいと思いました。(例として、鍵を借りるときには、その人の名札を鍵の保管場所にぶらさげる。シックハウス症候群対策に、ワックスの成分を調べてから購入・使用する。など。)
午後は、ワークショップと指導助言がありました。「環境整備を進めていく上での、必要なもの・不足するものは何であるか」から始まり、発展させて「事務職員として何が大切なのか」をワークショップで模索していきました。付箋紙に思いつくことをひとことずつ書いていきます。ひとことって難しいと思ったり、自分は日ごろ何を考えながら仕事をしているのだろうかという思いをしながらの作業でした。
指導助言は、甲子園でやまびこ打線でも有名になった蔦監督率いる池田高校野球部でコーチをしていた経験を持つ東みよし町の教育長さんでした。さわやかに「環境整備は1人でするには限界があるので、組織で取り組んでほしい。」など、助言をいただきました。
名古屋・岡山・埼玉・徳島の方と同テーブルで、さすがに全国大会だなぁと感じました(名刺もいただいたりして‥‥)。
県での制度等が違っても、学校の事務職員であることに違いはなく、学校での悩みやそれを解決していくために考える手段などは同じなんだとちょっと安心しました。「子どもたちの健やかな成長を願って」これからもできるだけの努力をしていくぞ!と思った大会でした。
[松本]
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