私にもできる! 自己改革のススメ
-提案型事務職員への道も一歩から-
(近事研)
私たち事務職員が、今後めざす方向としてよく語られる『提案型事務職員』『学校経営(運営)参画』とは、実際にはどういうことなのか?
近畿公立小中学校事務職員研究会調査研究部では、部員自らがそれぞれの学校で試行錯誤の実践を通して、自分にもできるかを実体験する取り組みを重ねてきました。
「スクールガイド」の提案や「学校事務経営案」の作成を軸に、様々な障壁を乗り越えながらも自己改革の楽しさにめざめ、自分が変わることで周りも変わり、そして事務職員に対する見方も変わるという経験を、職場や保護者に向けて具体的な提案を行ってきた実践事例を中心に報告しました。
提案型事務職員をめざして実践してきたことは、事務職員としての資質(企画力・情報収集力・コミュニケーション力・調整力・知識力・忍耐力など)を自ずと向上させてきたという発表もありました。
提案者による実践報告の後は、京都産業大学・西川信廣氏による講演でした。「現在の子どもたちの学力低下やいじめ、不登校、学級崩壊等の問題から学校の組織マネジメント(経営管理)の改善が求められている。事務職員は、制度改革から意識改革を行い、職務の明確化から職務開発、そして職務開発から教育改革推進事務へ取り組むことが必要である。」ということでした。
最後に、パネルディスカッション及び助言者によるシンポジウムに移り、個々の意識改革から提案型事務職員への道筋についての提案・検証を行い、
(1)意識改革の必要性について
(2)学校経営(運営)参画に向けた具体的な取り組み
を中心に討議が行われました。
私は今回初めて全国大会に参加しましたが、分科会の参加者が400人という会場で、参加者の熱い想いが伝わってきました。事務職員が学校にいる意味を問い直し、子どもの学び・育ちに対して何をすることができるのか、何をしなければいけないのか、学校現場に関わっているからこそ見える様々な事象に「気づき」、「発見」をしていくことが事務職員の役割の一つで、手だてを打つための行動に出ることが必要とされているのだと感じました。
そして教職員がそれぞれの専門性を発揮し、協働することで学校経営ビジョンの実現を目指す、事務職員も学校経営ビジョン実現に向けて学校教育への広い視点を持ち、定型的業務から企画立案、調整、マネジメントに職務の重点を移動させ、企画提案型に転換していくことが大切なのだと思います。
[伊藤]
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