季節は、すっかり移り変わってしまいました。若葉の季節は一層色濃く深みを帯びています。あっという間に夏休みですね。
学校では、夏休み前までの教育課程の反省が行われ、児童・保護者・教職員へのアンケートの集計も行われました。9割近くの児童や保護者が「学校が楽しい」「授業がわかり楽しく学習している」という結果や、保護者がわが子の「学習面」や「手伝い」等に関するアンケートへの結果が厳しく評価されていること、などに一喜一憂し、さらなる改善策や手立てを話し合うことになっています。
話は変わりますが、最近「ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと」を読みました。「お・も・て・な・し」で一躍関係者の心をつかんだ有名な言葉ですが、「おもてなし」とは「表も裏もない心で、見返りを求めない気配りをすること」そんな意味があることをご存知でしょうか。
ディズニーランドといえば、誰もが知っている「夢の国」。一度行った人ならやっぱりまた、行ってみたくなるそんな所です。ゴミひとつ落ちていない園内や、キャストの笑顔や対応、退屈させない何かがそこにはあります。そんなディズニーランドでの「おもてなし」と、心温まるエピソードがたくさん載っています。
「ダメだと思っても、信じることを共有することで、限界を超せる時がある」こと、「自分自身が夢を持っていないと、人に夢を与えることはできない」こと、「そうじは汚れているからするのではなく、汚さないためにするんだ」ということ、仕事に対する姿勢や、魔法使いの様にしなやかに舞台を清掃するカストーディアルの一人ひとりの想いが、あの「夢の舞台」を作っているんだということがわかります。
− エピソードから −
あるアトラクションの前で、身長制限があるために搭乗を断られ、大声で泣いている小さい女の子の前に、一人のキャストが笑顔で駆け寄り、ポケットから魔法のカードを取り出し手渡しました。(ディズ二ーランドには、がっかりしたゲストに対して希望を与えるティンカーベルの魔法のカード「サービス・リカバリー」があります。)
「これは『未来の乗車券』だよ。大きくなったらまた必ず来てね。その時には一番に乗せてあげるからね。」と言うと、女の子と指きりげんまんを交わし持ち場へ戻って行きました。いつしか女の子は笑顔に戻っていました。
学校の子ども達が、笑顔で一日を過ごし充実した学校生活を送るために、どんな「魔法の言葉」をかけてあげられるだろうか。そんなことを考えた一冊の本でした。夏休みに読んでみてはいかがでしょうか。心が温まります。
会長 林 みどり
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