前回・7月の「みどりのささやき」が意外に好評だったようなので続きを‥‥男性と女性とのコミュニケーションに求める欲求の違いについて「買い物」を例に書きましたが、もう少し詳しく書いてみます。
男性と女性とでは、購買行動に次のような違いがあるようです。
男性は買い物自体に目的(ゴール)が必要です。結果として何が得られるかを優先しますから、たとえば「店員の対応が悪かった」など、ひとつぐらい気に入らないことがあってもあまり気になりません。
女性は「ただ見るだけ・買う」という行為(プロセスを楽しく演出する)が楽しいので、店員との会話や店の雰囲気を重視します。評価はかけ算評価‥‥ひとつ気に入らないとすべてクリアされてしまう傾向にあるようです。
つまり、購買判断の基準は男性はスペック(性能)重視、店員に求めるものは「商品の知識」であるし、女性はイメージ(印象)重視、店員には「私への共感」を求めるようです。
男性にはわからない女性の買い物の理由をお教えします。
(1)ご褒美「頑張った自分への‥‥」という理由づけ
(2)流行っている「流行ものは一度は買っておきたい」
(3)お奨め「○○さんがいいって言ったから」
(4)限定「○○限定‥‥もう手に入りません‥‥今買わないと」
(5)呼ばれた「この○○が私を呼んでいたから‥‥」
男性の皆さんどこかで聞いたことがありませんか?
ということで、男性の脳と女性の脳とではその価値観が違うので、時として意見が対立してしまったり、理解できなかったりするんですね。ですが、どちらも大切な価値観です。
ついでにもうひとつ、悩み事の解決方法にも男女差があります。先にも書きましたが、男性は「狩り」の時の習性が残っていて、一人で物思いにふけることが多く、人には頼れないという思いがあります。用がなければ積極的に話したりはしませんから、その場ではなかなか解決しないことが多いようです。
女性は話をしながら考えを整理するので、会話を通じて人とのつながりを感じたり自分の感情を相手に伝えて安心感や満足感を得ながら解決していきます。このことはストレスの解消法にも通じるものがありますね。
こうして書いてみるとお互いに相容れない部分が多いわけですが、それぞれの価値観や違いを認め合って理解し、力を合わせた時には、仕事でも、夫婦でも、恋人でも、最強のパートナーとなりうるわけですね。
困難や苦しみは半分以下に、喜びや成功は倍以上になるのも頷ける気がします。
会長 林みどり
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