去る2月5日、全体研修の方式で「任免履歴」をテーマにカリキュラム研修を行いました。具体的な内容は「異動時の事務引継ぎ」と「履歴書の整理」についてです。
「異動時の事務引継ぎ」については、お二人の会員を講師に、これまでの異動経験からの感想や実践例などをお話しいただきました。
瀬川小学校の佐藤さんからは、前任者が準備したひと月ごとの事務処理内容をまとめたファイルで助けられたことや、個人別ファイルでの整理方法の紹介など、これまでに産休補充などの期限付職員として勤務されてきた経験からのお話しをいただきました。
岩江中学校の穴澤さんからは、複雑な諸集金などの説明は図で一目瞭然にする、異動後の質問は電話よりメールにした方がお互いの時間的負担が少ない、日頃から早目の事務処理を心がけるなどのアドバイスや、管外・小中間異動を経験しての感想や教育事務所間・小学校中学校間の違いなどをお話しいただきました。
「履歴書の整理」については、船引南小の伊藤さんに講師をお願いしました。
事前に会員から集約した質問事項と特殊事例をもとに「Q & A」を作成し、訂正方法や給与改定時の記載など、記入例で回答を確認しながらのわかりやすい説明でした。
年度末という時期的なこともあり、どちらの内容も会員の関心が高く、研修後のアンケートでは、「どちらも大変わかりやすい説明だった」「期限付職員ならではの悩みや要望がよくわかった」「他校の状況を知りたかったので、とても参考になった」「履歴書整理について、疑問に思っていたり、長年勘違いしていた部分が確認できてよかった」などの感想が寄せられました。
私たちにとって、人事異動は誰もが経験することですが、学校一人職であることや、学校独自の事務処理があったりと、前任者・後任者ともに大きな不安をかかえての事務引継ぎ・異動となります。今回、会員の経験談を聞くことができたことは、日頃の事務処理の意識が高まり、異動時の事務引継ぎへの心がまえを養うことができたものと受け止めています。
また、履歴書整理については、これまで詳しい説明を受ける機会がなく、自信を持てずに「学校事務の手引」などを頼りに整理を行っている状況でしたが、今回会員からの質問事項を事務所管理課の方々がじっくり協議のうえ回答してくださったことで、安心して処理することができるようになったものと思います。
作成された資料などを、今後の事務処理の中で大いに活用していただけると企画した側もたいへん嬉しく思います。講師の皆さん、短い期間でのご準備ありがとうございました。
[大内研修委員]
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