研究テーマ:
学校の自主性・自律性の確立への対応」 〜学校財務の在り方から〜
現在、教育改革や地方分権の進展による教育活動の多様化や校長権限の拡大、特色ある学校づくりが進められています。特色ある学校づくりには、学校の自主性・自律性が確立されなければなりません。学校の自主性・自律性を確立するための要件はさまざまですが、財務事務に関する校長権限の拡大や学校予算の充実については、特に重要な要件であると思います。
しかし、郡内の各市町で行われている学校管理規則の改正による校長権限の拡大は、教育諸活動や教職員の服務に関する事項のみであり、学校財務においては一向に進んでいません。また、各市町の財政事情の悪化により、学校予算の充実が図られているとは言い難い現状です。
これらのことから、財務事務における教育委員会と学校間の権限や事務の配分、学校予算充実のための方策、学校財務において事務職員が果たすべき役割などについて研究を進めることにしました。
○学校財務事務取扱要綱と私費負担区分の制定に向けて
・学校財務事務取扱要綱が制定された市の内容等を検証する。
・前回行った私費負担区分アンケートによる結果を検証し、私費負担区分表の
具体的な例示に向けての検討をする。
○予算委員会の設置・運営に向けて
・作成してある予算運営マニュアルを見直し、より活用しやすいものにしていく。
・予算委員会の実践状況を確認する。
・地区事務研の研修カリキュラムで行ったアンケートの結果について検証する。
○各学校の予算執行や学校徴収金などの改善に向けて
・部門員の学校財務についての実践内容について検討をする。
残念ながら具体的な成果を見るには至っていません。
今後は、学校財務取扱要綱や私費負担区分などの制定や実践に向けて、現在田村地区内各市町で行われている教育委員会と学校との事務改善等による、学校財務に関わる実践とともに進めていきたいと思います。
私費負担区分のアンケートを行い、具体的に調査研究し、私費負担区分表を示していきたいと考えています。
また、学校における事務職員の役割を考えながら、学校財務運営に積極的に関わっていけるような研究になるよう取り組んでいきたいと思います。
[松坂]
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