子どもの豊かな学びを保証する学校経営システムを求めて
-カリキュラム経営をサポートする学校予算づくりとは?! システムづくりとは?!-
(宮城支部)
宮城県としては平成14年に一度全国大会で発表をしており、今回はその時の課題を元に継続して研究がなされてきた内容についての発表でした。
前回の発表後の課題として、学校経営のシステム化が不十分であるという認識が持たれ、その解決に向けての動機付けとして、主体的な教育課程の編成と実施、学校経営組織の改善と教職員が共通理解・共同行動がとれるシステムづくり、よりよい授業づくりには4M(Man、Money、Material、Management)が必要条件であること、またカリキュラム経営学校予算の友好的な連動、学校財務に対する教職員の意識の違い等が挙げられ、そのシステムづくりの元として、学校におけるシステムの概念図が示されました。(収録参照)
今回は、そのシステム概念図の中の校内諸規定・規程管理、情報管理、教育課程、校内予算、教材管理システムについての提案がなされました。
研究の目的として、予算システムを実践的に研究する、予算の裏付けのある教育計画や年間指導計画を立てられるための研究、教職員の誰でもが運用できるパソコンのシステムモデルの作成、カリキュラムの理解を深めるとともに教育活動の裏付けとなる学校予算について研究を深化させる、などが挙げられました。
具体的には、標準的な学校運営費にかかる流れ図、財務事務取扱規程の策定、パソコンによる予算システムの構築等の報告がなされました。
今回の分科会に参加しての感想は、学校経営システムの重要性です。市町等の規程や学校内での諸規定がしっかりしていてこそ効果的に予算が運用されるということでした。また、教育計画等に合致した予算作り等をするにあたっての教員等の理解を得る事の難しさ等改めて感じました。
また、パソコンのデータベースを利用したシステムにより、教員側からの予算要求データを蓄積し、それを加工してカリキュラム経営をサポートしていこうという試みが報告されました。新しい試みでまだ実践までは至っていないようですが、なかなかいいアイデアだなと感じました。これからの実践報告を期待しています。
[宗像]
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