学校事務の未来像を探る
-山形・秋田・青森・福島からの情報発信-
(東北地区)
大会2日目、第10分科会の会場はユラックス熱海。当日は、十数年前の三年間、夏休み中の大部分を熱海の病院で過ごしていたことを思い出しながら、妙に通い慣れた感じで車を運転し、会場に着きました。
私は、福島県開催の東北大会の時にも同じような分科会に参加したことがあるのですが、今回の発表は以前とは違ったスタイルで行われました。各県続けて発表、質疑応答、意見発表、指導助言をいただくというものではなく、1県毎にそれらを完結させるスタイルの発表となっていました。これはよい方法だと思いました。1県毎の発表について、今までになく自分を振り返りながら考えることができたし、より集中して参加できたように感じました。
恥ずかしながら、私はほとんど事前研修をせずに分科会に参加してしまったのですが、発表の中では特に山形県、秋田県の発表に関心を持ちました。私にとって「共同実施」や「学校事務のセンター化」は、事務研の研修などで知ってはいたけれどよくわからないなぁという自分自身の不勉強さもあって、今までにほとんど身近な問題として捉えていなかったというのが実際のところです。
しかし、自身の勤務校に置き換えながら、近隣の学校に事務職員未配置校があって、統合問題も出ている状況である実態を頭において発表を聞く中で、この2県の発表は私に今更ながらですが、関心を持たせてくれることとなりました。
また、福島県の発表で感じたことは、日々の実践の大切さです。発表者の方々と同じような実践をしているかどうかは何とも言えませんが、自分の仕事について再確認をしながら日々の実践を振り返ってみると共感できるものばかりでした。「子ども・保護者・地域の方々の目線から物事を考えることを忘れない。」という学校に勤務する職員の一人として私自身が持っていた信念を再確認することができた発表でした。
さて、分科会の様子ですが、さすが全国大会です。どの発表の時にも全国各地より参加された方々から活発な質疑応答や意見発表があったため、たいへん勉強になりました。言葉が悪いかもしれませんが、聞いているだけで面白いと感じ、参加しただけであったかもしれないけれど、今後学校事務という仕事をしていく中での、内なる刺激になったのではないか?ということを私自身の中で感じることができた1日でした。
報告と言うよりほとんど感想になってしまった感がありますが、具体的な内容についてはぜひ研究集録、大会速報No.4をお読みいただければと思います。
[郡司]
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