6月18日に開催された方部別研究会について、次のとおり3つの研究班別に報告します。
○学校財務事務研究班
学校財務事務研究班では、昨年度の研究報告の中で示された課題について、3年間の年次計画で解決に向けて研究を進めていくことになりました。課題は学校財務事務取扱要綱の制定、公費私費負担区分の制定、校内財務事務会計システムの作成の3つです。
学校財務事務取扱要綱の制定については、平成12年度の主題別研修の中で提示されたものを基に田村市や他市町村の状況を調査し、ゼロから積み上げていくのではなく良い物をつなぎ合わせ、町財務規則等との整合性を考慮しながら進めていくこととなりました。公費私費負担区分についても同様の方法で進めていく予定ですが、市町村の財政状況が厳しさを増していく中で、どれだけ有効なものにするかを考えなければならないこと、予算によって区分が毎年変更されたり、無理な区分を作り、結果、絵に描いた餅となってしまっては意味がないということを確認しました。
校内財務会計システムの作成については、町内の各校の現状を調査したり、県事務研より配布されている会計システムを見て検討を進めていきます。
調査や資料収集、すり合わせ等で時間がかかることから、単年度ではなく3年間の年次計画としました。
三春町では平成25年度に中学校の学区再編(統廃合)が計画されており、今回の成果を再編後の学校で活用されるように期待し研究を進めていきます。
○学校備品管理研究班
学校備品管理研究班では、これまで積み上げてきた成果を生かしながら、田村市の学校備品整備要領を参考に新たな形での整備要領制定へ向けて研究を進めていくこととしました。
今年度はデータベースの運用と整備要領の検討についての2つを中心にすすめていくこととしました。
データベースの運用については、教委サーバにデータをおいたまま活用することはリスクが大きいため、データを学校のコンピュータに戻して運用し、定期的に教委サーバにバックアップするという使い方をした方が良いということになりました。また、田村市に合わせる場合、ファイルメーカーのバージョンやコンピュータのスペック、OS等の違いがネックになるため、21年度に予定されている更新時期を目標に進めることとしました。
学校備品整備要領の設置については、これまでの備品検討委員会の経緯を踏まえながら、田村市の整備要領を参考により良いものを制定できるように進めていくこととしました。
○文書管理事務研究班
文書管理事務研究班では、学校により異なる取扱いを行っている文書管理について、統一したシステムを構築するため、三春町立小・中学校文書取扱規程の作成を目標に、研究を進めていくこととしました。
まず、各校と教育委員会事務局における現状の確認(取扱い・分類)を行い、田村市等他の市町村の資料を基に、文書取扱規程及び小中学校用分類表を作成します。
これまでも文書事務については何度となく研究がすすめられましたが、町内では統一に至っていないため、今回は単に規程や分類といった枠を示すだけではなく、いかに各校での実践へつなげていくかを併せて考えていきます。文書の収受から保管までの流れや校務分掌の確認、現在のシステムで問題があること等を細かに洗い出し、必要に応じて他団体との連携も視野に進めていきます。
コメント