平成19年度の「ふくしま自治研修・基本研修2」は、ふくしま自治研修センターを会場に9回に分けて実施されています。事前課題を手に久しぶりの二泊三日・宿泊研修に臨まれたお二人にその様子をまとめていただきました。
■講話「信頼される公務員」
「説明責任」「情報公開」をキーワードに、公務員としてのあるべき姿について具体的にわかりやすくお話ししていただき、改めて、信頼される公務員であるよう自覚をもって日々の職務を遂行していきたいと感じました。
また、不祥事防止に向けての講話では、ほんのちょっとしたことから深みにはまっていってしまう恐ろしさ、組織的にも広まる・広がる「同調」という心理的メカニズムのお話しがありましたが、そうした「職場風土(雰囲気)の大切さ」を強く感じました。[HT]
■講義「時代の変化と意識改革・まちづくりを進める改革のこころ」
行革担当としての現場経験から、説得力のあるたいへん印象に残ったお話でした。「何を削るかより「まず何をすべきか」を考えること。求められる職員の能力として「課題解決能力」「何をすべきかを考え、提案、実行していく能力」「自己実現能力」「挑戦性(議論の重視)」「あの仕事がしたい(自分のこだわりを見つけ、よい意味でいろんな人とぶつかりあう)という想い」などを挙げられました。みなさんは身についていますか?
ぜひ「こんな学校にしたい!「こんなまち(地域)にしたい!」というこだわりをみ~んなで持って、その想いを共同実施でもある地区事務研の活動に生かしていきましょう。[ME]
■講義「メンタルヘルス」
自分自身をチェックできることが大切、軽い運動をすると頭の思考がシンプルになりくよくよしなくなる、メモを取ること(紙の媒体に写し、外側に出すことで→忘れない、道具的記憶として)等、なるほどとうなずきながら、取り入れていこうと思いました。[ME]
■キャリア開発研修「自律的な学習能力の育成」
2日目・3日目のキャリア開発研修は、5〜6人のグループに分かれての演習作業です。持ち寄った宿題についてグループ内発表を行ったり、トリオやペア、個人で演習を行ったりと、メリハリのある研修を通して、自分のキャリアを振り返り、自分を理解し、環境を分析し、そして今後の自分のあるべき姿をデザインする‥‥という段階を踏んだ充実した内容でした。
メンバーからアドバイスをいただき、演習等を通して自分を理解することによって、改めて自分の能力や仕事観、今後目指すべき姿を確認できたような気がします。
メンバーには学校事務職員がいなくてとても不安でしたが、終わりの頃にはチームワークも生まれ、別れが惜しい気持ちにもなりました。また、視野も広がって貴重な経験となりました。
今回の基本研修は、スキルの向上よりも、どのように自分を活かすことが最も自分がいきいきとしていられるか、自分らしさの実現につながるのか、今不足しているスキルは何か‥‥を考え、目指すべき姿に向かって今後をどう進んでいけばいいのか‥‥を考える機会になり、とても有意義な3日間でした。[HT]
■研修を終えて
職場に戻っての復命時、ちょうど目標管理制度の面接があったため、完成させた「キャリアビジョンに向けた行動計画シート」をもとに、今年のやるべきことと併せて、3〜5年後の行動計画も見ていただき理解していただくチャンスもありました。
当たり前のことなのですが、あいさつにしろコミュニケーションにしろ、まずは我々職員(大人)ができていなければ、学校で一日の三分の一をいっしょに生活している子どもたちにも、多大な影響を及ぼしてしまいます。また、それはちょっとおかしいぞという変化・動きを見逃さないということは、生徒指導上でも言えることですが、「職場風土の大切さ」についての話はとても印象的でした。
私の班のメンバーは、K市の栄養技師さん、S市職員の方、I市職員の方、県農業センターの研修員さんの5名。昼食をいっしょにとったり、クラス単位で懇親会を開いたりして親睦を深めることができ楽しかったです。同じ公務員でもさまざまな職種があり、みなさんそれぞれ活躍されて頑張っている様子が伺え、想いもお聞きでき、有意義なグループ研修でした。
「偶然をチャンスに変える」<プランド・ハップンスタンス(Planned Happenstance)の理論>や、昨年度の県事務研総会の研修会でも耳にした「changeをchanceに」の言葉からも、まずは「数多くの行動=種まき」をめざすことを心がけていきたいと思います。それも「楽しみながら」できるようになれば最高ですね。[ME]
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