全体研修の様子を先にお伝えしましたが、続いて分科会の報告を2回に分けてお伝えします。
第1分科会(研究推進委員会)
「子どもの学びを支援する」共同・連携とは
− 「共同・連携」の完全実施に向けてこれからの連携を考える −
平成25年度から始まった「学校事務の共同・連携実施」も71グループとなり、それぞれのグループがそれぞれに試行錯誤を重ねながら、活動を続けてきました。私自身もグループ長として2年目を迎えましたが、グループ運営の仕方に戸惑うことも多く、他のグループの活動状況や実践を知る、いい機会になればとの思いから、第1分科会に参加しました。
前グループ長の研究を継続して進める事になったが、前年度の状況を把握できないままグループ運営をすることになったグループ長の体験や、三つの町にまたがって実践研究グループの指定を受け、校長会や教育委員会からの講話をいただきながら専門性の向上に成果を見い出しているグループ、「職場体験・施設見学データブック」の作成を通して事務の効率化に取り組んだグループ、地理的条件を加味した、へき地小規模校グループの、共同で行うことのメリットを追求しながら課題解決に向けて取り組んでいるグループ、それぞれのグループ長やグループ員の思いが伝わる発表でした。
共同・連携をすることで、人材の育成や意識改革につながり、悩みや不安を共有しながら、心身共に健康で「わくわくする共同・連携」ができれば、おのずと「子どもの学びを支援する共同・連携」につながっていくのではないかとの話も、なるほどと思えました。指導助言の長谷川先生から、事務職員の職務が「従事する。」から「つかさどる。」に変わったことで「従事する。」という事がどういうことだったのかを改めて意識することにつながったのではないか。と話されたことに妙に納得してしまいました。
学校事務の共同・連携から様々な事を学び、学んだことを、それぞれの学校での課題解決に、事務職員として関わり、力を発揮できるように日々努力したいとも思えた一日でした。
[林]
第2分科会(石川支部)
カリキュラム経営に参画する学校事務をめざして
− 教育活動と学校財務をつなぐ実践の展開 −
石川地区事務研では、標記のとおり研究テーマ、サブテーマを設定して、地区会員が一丸となって学校財務に関わる実践を推進してきました。
校長・方部・会員を対象とした学校財務に関する実態調査や、予算委員会の全校設置と機能強化の取り組みの報告がありました。また各方部での実践研究では、財務事務・備品管理事務のマニュアル化や就学援助事務の改善などについて発表されました。
石川地区内での学校事務の共同・連携実施は、町村をまたいだ2つのグループが編成されているそうですが、財務事務は町村単位での実践が効果的だと考えます。各方部・個人の実践が共有化されることで研究も広がるのではないかと思いました。
[橋本清]
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