近年は隔年開催となっている福島県公立小中学校事務研究大会も、今年で第35回を迎えました。各支部の活発な取り組みについて研究協議が行われる分科会などの様子を、前・中・後編の3回に分けて報告します。
分科会の前に‥‥午前中は開会行事のあと全体研修会が行われました。学事出版「学校事務」誌編集長・木村拓氏をお招きしてご講話をいただき、引き続きさまざまな立場の方々をパネリストとしてお迎えし、カリキュラム経営への参画、変わる教育への関わりなどについて、パネルディスカッションが行われました。
全体研修・講話(企画推進委員会)
『学校事務』誌とその周辺
− 業界の羅針盤をめざして −
我々学校事務職員の愛読書?である「学校事務」誌編集長の立場から、創刊の経緯、現在の編集方針等について、ユーモアを交えた興味深いお話しをいただきました。
学校事務を取り巻く状況が大きく変わり、「従事する」から「つかさどる」に変わった今、これまでの取り組みから何が見えたか、そして今後はどうか変わっていくべきなのか、次のパネルディスカッションへとつながれました。
全体研修・パネルディスカッション(企画推進委員会)
カリキュラム経営に参画する学校事務からみえてきたもの
− 変わる教育にどう関わっていけるか −
コーディネーター:「学校事務」誌 編集長 木 村 拓 様
パネリスト:福島学院大学短期大学部客員教授 宮 前 貢 様
同 :福島大学人間発達文化学類准教授 阿 内 春 生 様
同 :福島県教育庁義務教育課管理主事 長谷川 浩文 様
同 :福島市立福島第四小学校長 渡 邉 浩 人 様
同 :郡山市立郡山第四中学校長 星 克 一 様
同 :福島県公立小中学校事務研究会長 野邊 久美子 様
福島県の教育の現状と重点施策、教育課程と学校予算、チーム学校と共同連携事務、情報や会計と特色ある学校づくり、がんばりを認め合う組織作りと人事評価、事務研長期計画・第4次の成果と第五次への期待、など、それぞれの立場から学校事務の重要性やこれまでの成果・課題等について意見が交わされました。
また今後は、取り組みに対する再考と気づくことの重要性とを常に意識し、共同連携等の強みを生かして職務遂行性の高まりにも対応しながら、これをチャンスと捉えてさらなる取り組みをすすめていくこと。また、授業を見て整備教材の効果を確かめるなど予算に対する関わりも深め、自分たちのメリットをアピールしていくことも大切。つかさどることの意味を踏まえ自信をもって取り組んでいってほしい。など、強いエールをいただきました。
[橋本広]
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