地区事務研事務職員研修会・午後の部は、学校経営参画や共同・連携実施などの研修項目についての研修でした。
これからの学校や学校事務の在り方、学校事務職員の果たすべき役割等について理解を深めることを目的に、外部講師を招聘しての講演会が企画されました。
講義 「これからの学校と学校事務職員」
講師 兵庫教育大学 教授 日 渡 円 様
平成29年4月1日の「学校教育法」改正により、学校事務職員の職務規定が学校事務に「従事する」から「つかさどる」なったことを受け、その重要性や具体的にどういうことなのか、その違いなどについて分かりやすく講義をしていただきました。
「つかさどる」の趣旨を「なぜ」から考えさせられる講義は、学校事務職員としての意識を強く揺さぶられるような思いで、あっという間の2時間でした。
「つかさどる」とは、「責任を持って判断すること」という明確な定義付けにより、一層理解が深まったと思います。日々行なっている仕事を「一度考え直してみる、改めて判断する、それを習慣化したり範囲を広げたりする」という認識ですすめていく必要があると感じられました。
今後、「つかさどる」職として仕事をしていくために、個人の力量形成や共同・連携実施組織、地区事務研が果たすべき役割など、それぞれの会員が改めて考えるきっかけにもなり、たいへん意義深い研修だったと思います。
この講演を、地区会員全員で聴くことができたことは、地区事務研としての底上げにもつながりました。また、広く県内の学校事務職員にも案内したところ、他地区から多数おいでいただくことができました。よりよい研修を地区を超えて共有するという新たな研修の在り方を提示できたかもしれません。
研修会のあとは会場を移し、日渡先生を囲んでの懇親会を開催しました。田村地区出身の方、田村地区を離れた懐かしい方々の参加も含めて、より一層濃い時間を過ごすことができました。
夏の暑い日でしたが、丸1日学校事務のさまざまな領域・項目について多くの方々と学び、理解を深めることができた研修会となりました。
[佐藤ヒ]
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