あっという間に夏休みが終わって‥‥どころかもう秋も半ば・秋分を迎えてしまいました。
この間さまざまな研究会などが開催されたと思いますが、皆さんはいかがだったでしょうか。刺激を受けることも少なくなかったと思いますし、自分たちの活動・取り組みに改めて自信を持った方もいらっしゃると思います。
自信の理由は、結局のところ実践だろうと思うのですが、そのためには不断の基礎作りが必須です。それが最も重要な「研修」であると自分は考えています。
以前もお話ししましたが、研修の場は日常のどこにでも存在しています。ものごとをどう感じどう考えたか、肯定・否定ではありませんが、やや反省的・自律的な気づきと考えればいいでしょう。それが「意識する」ということだと思います。意識していれば研修の効果はどこにでもあるのではないかということです。
たとえ話になるかどうか‥‥。少し前の話ですが、ネット通販でたまたま見つけたジャケットを買ったのです。お恥ずかしい話、もう数年来スーツやジャケットというものを買い替えたり買い足したりしていなかったことに気づき、久しぶりにデパートに足を運んでネクタイも買い、もうこの際だからとあちこち回ってスラックスも、シャツも、財布も‥‥、当然ですが相当なひんしゅくまで買ってしまいました。
休み明け、新しいジャケットを羽織っての出勤です。世の中は何も変わっていないのですが、何か全然違う風景に見えたりするから驚きました。仕事がやたら捗る自分をちょっとイメージできたりするのです。(オレ1UP!してるかも‥‥)なんて感じてしまうから、ついでにもうひとつ仕事がんばってみたりします。
研修も同じようなものかなぁと思うのです。山積みになったままの書類、何かを事務研修会で学んだ翌日などはあっさり切り崩すことができたりしますよね。何だか調子がいい。1UP!してる、自信がある、やるぞ、それってすばらしいことです。しっかりした後ろ盾があるということです。
また、文字どおり事務的な何ら代わり映えのしないことであっても、それは結果的に子どもたちの笑顔につながっていくことですから、いかに日々の業務をコツコツすすめていくことが重要であるかですし、そう意識するのとしないのとでは、1UP!どころか10も20UP!もの大きな差になりかねません。何事も自信を持って取り組んでいかなければなりませんね。
ステップアップ総合プランは、どうもわかりにくいようですが、つまりは会員一人ひとりが1UP!するための意識付けになればという思いと素材とが多分に含まれています。そうしたつもりですし、今後も改編しながら充実させていってほしいと願っています。
例えば支援プランを参考に、もちろん日々の仕事で感じることをベースにしてもいいし、その時々に新しいジャケットを羽織るような気持ちで・1UP!する自分をイメージして取り組んでいけば、きっと大きな前進を遂げることができると思うんです。
研修を受けても、それを噛み砕き自分のこととして咀嚼しなければ、なかなか消化できないものです。そのための努力はもちろん必要だと思いますが、素材そのままを味わって終わるのではなく、みんなで柔らかくしたり、それぞれが味付けしたものを試食したり、そうして提供し合えたら、どんなにか味わい深いことでしょうね。
なるほどと気づく、意識できる、自信がつく、1UP!、そんな研修を望むものです。その意識をより具体的な取り組みへと「認識する」ことが、学校経営参画への大きなワンステップなのではないかと思っています。
この夏、私自身もさまざまな刺激を受けながら研修活動の大切さを実感してきました。実りはありがたくいただくことにして、さぁ次はしっかり熟成させていくことにしましょう。
会長 橋本広治
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