最近、研修会資料の中で必ずといっていいほど目にする「OJT(On the job training)」、企業などで若手を育成する教育訓練法のひとつで、先輩が後輩に対して具体的な仕事を通じて、仕事に必要な知識や、技能などを意図的・計画的に指導して修得してもらうことによって全体的な業務処理能力や力量を育成する活動のことですが、この手法が、学校や事務研の研修活動でも機能し、生かされ、それが事務改善につながることが理想となります。
この「OJT」を成功させるひとつの方法として「先輩の昔話をする」というものがあります。<成功談よりは、失敗談を・・そして、それをどう乗り越えたのかを伝える。>のがいいそうで、若い人たちが「自分にもあるある・・」と共感できるのがいいそうです。
そういえば、かつて地区事務研の研修会で「会員の10分間スピーチ」を行った時期がありました。「私の失敗談」としてスピーチをしてもらった時があって、その体験談を聞きながら、「私にもあるある・・みんなも同じなんだ・・」そう思えた時、なんだかほっとした記憶があります。あの研修会も、今思えば「大事な研修のひとつ」だったなと、懐かしく思い出しました。
現在の主題別研修会でも、それぞれの学校での取り組みで、つまずいたり、何に苦労したのか、それをどうやってクリアしたのかを聞くことで、自校での取り組みに生かしていることが多々ありますね。そうなるとやっぱり、「失敗は成功のもと」にもうなずけます。みなさん、これからの研修会の中で、失敗談をみんなの前で大いに語りましょう。
この所の急激な気温の変化や、九州北部豪雨など日本列島が悲鳴を上げているような気がしています。会員のみなさんも、体調管理には十分に気をつけてください。
会長 林 みどり
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