研修・研究ガイドラインに基づくカリキュラム研修。今回・1月22日(木)は、「保護者負担軽減を踏まえ、学校徴収金に関する意識改革を行い、支出負担行為や支出の意義を学び適切な執行ができるようにする」という達成目標により、方部別に「徴収金」について研修を行いました。
以下、それぞれの報告です。
○田村市
田村市では『市準公金会計の取扱基準』が制定されています。今回の研修はその運用がどのくらい進んでいるかを知る絶好の機会となりました。
研修会では、実際に学校で使っている購入伺書や入金調書などを持ち寄り、使い方や解決した問題点などを出し合いました。少ない時間の中でしたが、沢山のヒントとなる情報が交わされ有意義な時間とすることができました。
全体として、準公金についての取扱が整理されてきていると感じました。程度の差は少しみられましたが、今回の情報交換で不足する部分をそれぞれが感じ取ったようです。時間の関係で深めるまでには至りませんでしたが、自信を持って整備していこうという、大きな後押しになりました。来年度はより安全性の高い事務が進められることでしょう。
[仲澤]
○小野町
今回の研修では、実際に自分の学校で使用している資料などの準備をお願いしたところ、プリントにまとめた資料提供等参考になるものが集まりました。それを基にして各校の実践報告が行われ、発表ごとに質疑応答を行いました。
後半の情報交換では、地元金融機関の閉鎖に伴う問題が迫っている学校もあるため、各学校において地域の実情に合わせて取り組んできたそれぞれの徴収金事務について、活発な話し合いが行われました。
また、徴収金事務で活用しているシステムの紹介もあり、その場で実際に使ってみることはできませんでしたが、今後の徴収金事務処理改善の参考になるものだったと思います。
話は尽きず、研修予定の時間をかなりオーバーしてしまいましたが、たいへん充実した研修となりました。
[郡司]
○三春町
以前の方部別研修で取り上げた校内会計システムについての協議を膨らませるような形で、持ち寄った各校の資料や課題について話し合いました。
協議のポイントはおおむね次のとおりです。
(1)校内会計システム等の現状
学校や地域の特性による集金項目や金額のばらつきが見られる。
統一はできないが、統合に向け少しずつ調整を図っていく必要もあるのでは。
中学校で集金項目が多く、毎月行う振替事務の負担が大きい。
(2)保護者負担軽減のための工夫
学力向上と相反するかもしれないが、教材の精選が必要ではないか。
会計ごとに具体的な積算による予算の見直しが必要ではないか。
(3)公費私費負担区分
実践校の例を参考に、一定の基準を整備しておきたい。
(4)未納者問題・滞納処理
地域的な差もあるようだ。
督促と合わせて、就学援助制度の案内も行っている。
(5)学校徴収金の監査状況
おおむねPTA会計監査と同時に他の会計監査も実施している。
慣例で内部のみの監査となっているものは改善していきたい。
いずれにしても、学校徴収金については、公費・私費の区分を明確にしながら、慣例ですすめることなくできる限り細かな積算によって、一層の保護者負担軽減を図っていく必要があります。私費軽減・公費増額の方向性を考えてみるよい機会になりました。
[橋本]
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