2 学校だより10月号・後編
その後Sさんは、返事の手紙をどのように出そうかと私の所へ相談に来ました。「Tくんへの手紙はもちろん、上伊佐野小学校のみなさんへの手紙もあれば、きっとみんな喜んでくれるかもしれないね。」と話しました。
そこでSさんは、本校の校長や3学年の先生方、事務室の私や用務員さんへ声をかけ、メッセージを集めてくれました。それらは「上伊佐野小学校のみなさんへ」ときれいに色紙にまとめられました。色紙は、学校要覧や学校だよりといっしょに送りました。もちろんTくんへの手紙も送りました。(それらの事が9月30日発行の「上伊佐野小学校便り」で紹介されました)
9月13日はちょうどSさんの誕生日で、上伊佐野小学校から届いた風船は、彼女にとって忘れられないすばらしいプレゼントになったようです。滝根まで旅を続けてきた風船は黄色だったとか‥‥。まさに「幸せの黄色い風船」でした‥‥。
この心あたたまる出来事を「学校だより」で紹介したいと、上伊佐野小学校の校長先生にお願いしたところ、新聞記事や校舎の写真・学校便りなどたくさんの資料を送っていただきました。
それによると、現在矢板市には12の小学校がありますが、泉地区小学校の統廃合で、平成21年度から上伊佐野小学校を含む3校が泉小学校に統合されてしまうのだそうです。上伊佐野小学校(児童数27名)では、9月13日に最後の運動会が行われ、その思い出づくりのために、さまざまな思いが込められた200個の風船が飛ばされたということです。
先日送っていただいた「上伊佐野小学校便り第4号・9月30日発行」では、校長先生が次のようなことを書かれていました。
学校・家庭・地域が一体になり、上伊佐野小学校最後の運動会があんなに盛り上がりましたことに感謝します。いろいろ予想外の出来事もありましたが、それらもやがてよい思い出になるでしょう。時間が経つとその時気になったことも、ほのぼのほんのり心が温かくなるような、懐かしくてたまらなくなるものに変わるものです。
閉校行事の一つ「風船飛ばし」はよかったですね。「矢板カントリー?」「こんな近くか。」「福島県?!すごい。」忘れた頃に、ビックリするような連絡が入るかもしれませんね。楽しみです。(以下略)
それまでお互いに存在すら知り得なかった学校同士が、一つの風船を通じて知り合えたことの喜びを、多くの皆様にお伝えしたくて、「学校だより 三葉柏 10月号」に掲載させていただきました。
Tくんからは、先日Sさんにお礼のはがきが届いたそうです。
情報は双方向、つまり学校が一方的に情報を提供するだけでなく、相手も学校に対して質問や意見などを返すことができなければならないと考えます。学校に対して、保護者や地域のみなさんなど多くの方々にご意見などをいただきたいと思い、今回の「学校だより」では、「メールでの投稿」を呼びかけました。それが10月号最後の記事です。
「学校だより」をお読みのみなさまへ
ぜひ、学校へのご意見・ご要望、心温まる情報などを、お寄せください。みなさまからのご投稿をお待ちしております。(担当 佐藤ヒロ子)
Eメールアドレス:xxxxx@xxxx.xx
ぜひ、この「たむら事務研ちょっとニュース」をお読みのみなさまもご投稿をよろしくお願いします。
(このエントリに対するコメントでお願いします)
[つづく‥‥]
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