40周年記念全国公立小中学校事務研究大会福島大会は、8月6日から郡山市で開催され、盛会のうちに8日・閉会式を迎え、3日間の日程を終えました。
福島では大会実行委員会が組織され、足かけ3年に渡り運営をしてきましたが、田村地区からも諸係や発表など、さまざまな形で節目となる全国大会に関わってきました。
研究大会のメインは何と言っても分科会ですが、各分科会の概要等については後日改めて報告したいと考えています。
さて、係業務等の関係で記念講演やシンポジウムなどをじっくり聴くことができませんでしたが、今大会で感じたことを少しだけ書いておきたいと思います。
最後のシンポジウムにおいて、「教員の負担軽減や連携に関しては、領域論ではなく機能論でなければならない。職務や業務を単純に線引きして“切り取る”のではなく“関わる”ことが重要。そういうところが見えてこない実効策(グランドデザイン)の弱さがあるかもしれない。」というシンポジストの話に、昨今よく使われる“連携”について、その在り方の具体を垣間見たようで、それが妙にすっきりした感覚でした。
また、コーディネーターは「横文字を並べるだけでは意味がない。各校に実践がありそれ自体に意味がある。それらについて文章化・言語化するだけでいい。それが学校事務の存在意義になるはず。」とおっしゃっていました。日常的な小さな取り組み・実践を積み重ねていこうという我々田村地区事務研の活動方針とも一致して、これもストンとうなずけるものでした。
いずれも、分科会の成果等と併せて今後の取り組みに活かしていきたいものだと考えています。
研究集録の編集後記に次のようなことを書きました。
「郡山市は全国から『音楽の街』としても高い評価をいただいていますが‥‥(中略)‥‥、記念すべき研究大会がこの郡山市で開催され、例年にない多くの分科会を持つことになりました。ひとあし先に全国各支部の報告にふれることができましたが、正に鮮やかで躍動感あふれる研究・実践ばかりであると感じました。それぞれの実績と参加者の思いとが、ここ郡山市で豊かなハーモニーを奏で、シンフォニーのごとく互いに響き合い、さらに大きな成果につながることを確信し、また期待するものです。」
大会前日、数千冊の研究集録をさまざまな資料とともに手提げ袋に詰める作業を行いました。並べても並べてもなかなか終わりません。が、青々と一面に広がるそれは植え付けられるのを待つ苗のようでもありました。全国各地の学校に移植され、やがて花を咲かせ実がなることだろうと思いながら作業を終えました。
同じように、閉会式において全事研シンボルマークの旗が、福島から次期開催県の福岡へと受け渡されました。今大会の成果も課題も福岡へとつながれたわけです。
全国の学校で、それぞれの小さな取り組みが今もすすめられていることでしょう。1年後、それらを持ち寄ったより具体的な研究協議につながることを改めて期待します。
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