5 学校情報マネジメントと学校だより
現在まで、たくさんの学校事務職員の方へ『滝中事務室だより』や『学校だより 三葉柏』を差し上げ、さまざまなご意見をいただくことができました。
いわき市公立学校教育事務研究協議会情報共有化委員会の「みんなのじむ」にも取り上げていただいたり、昨年度の管理訪問では、管理主事の先生から、学校を開く活動としての『事務室だより』の発行について評価をいただきました。また、宮前貢先生や日渡円先生からも激励のお言葉をいただく機会を得たことは、『学校だより』として、これからも継続発行していける今の元気につながっています。
学校が情報提供に積極的に取り組まなければならない理由は、保護者や地域社会の信頼を得るためです。しかし、学校が一方的に情報を提供したとしても、保護者や地域のみなさんが学校に対して質問や意見を返すことができるものでなければならないと考えます。
現在、事務室前には生徒や保護者の方々からご意見をいただく「ご意見箱」を設置しています。また、授業参観日などの際には、保護者の方が事務室に回りお茶を飲んでいかれることが多くなり、その会話の中から学校に対する要望や『学校だより』についての感想などを伺うことができます。今後は、保護者や地域と対話できるような情報提供のあり方を、さらに検討していかなければならないと思っています。
毎月の『学校だより』発行のために、教頭や教務主任またはその係の先生が、学校行事等に関する記事をメールで提供してくれます。学校情報を『学校だより』として発行している現在、自分で自由に発行してきた『事務室だより』と違い、毎回産みの苦しみを味わっています。しかし、「継続は力なり」という言葉に支えられ、さらには、このつたない『学校だより 三葉柏』の発行を心待ちにしてくれているみなさんのために継続していきたいと思っています。
今後私たちは、学校事務職員として学校情報マネジメントの視点で仕事に当たっていかなければならないと考えます。『学校だより』の発行は、まだその一部に過ぎませんが、これからも『学校だより 三葉柏』が、学校と保護者や地域の皆様との情報交流の場となることを目指し、発行していきたいと考えています。
ささやかではありますが、こうした取り組みが「開かれた学校・信頼される学校づくり」の一端となることを願って‥‥。
[おわり]
「学校だより三葉柏」を編集している佐藤です。
先週、ある生徒の自宅に栃木県の小学校から風船が届きました。来年の3月いっぱいで閉校になる小さな学校の1年生から届いた風船です。風船を拾った生徒とその友人数名が事務室を訪れ、「ヒロ子先生が好きそうな情報を持ってきましたよ!」と教えてくれました。現在、そちらの学校とメールなどで交流を図っているところです。
今まで全く知らなかった2つの学校が、小さな風船を通して知り合えたことに驚いています。「学校だより10月号」で、今回の風船のことをお知らせするため、あちらの小学校と連絡を取っているところです。
「学校だよりの記事になるのでは?」と、わざわざ知らせてくれた生徒達にも感謝しています。
今週は、事務室前に「三尺ささげ」「緑色のナス」「薔薇の実」などを掲示し、大いに盛り上がりました。
また、合唱東北大会や中体連新人戦の応援メッセージを書きに来る生徒やそのメッセージを読みに来る生徒で、事務室前は大賑わいです。
投稿情報: satou | 2008/09/26 21:09
開かれた学校とは、内にも外にも開かれていなくてはならないと思っています。内に開くとは、すべての教職員が互いに尊重し合い、自由に意見が述べられ、すべての情報が共有され、疎外感を感じる職員がいないということです。また、自分たちの学校だと感じるのは、児童、生徒、保護者、教職員、地域の人々の意見が学校運営に反映されることだと思っています。佐藤さんの実践は、人と人とを繋ぎ、学校が一丸となって機能している実感がひしひしと伝わってきます。生徒は、一生、自分たちの中学校を誇りに思い、「佐藤さん」という事務職員がいたことを忘れないでしょう。佐藤さんの意識とは別に、前述の2点が現実となっています。まさに「事務職員が学校を変えている」実践だと思います。素敵な取り組み、大きな力をいただきました。新たな学校では、また一からの取り組みとなりますが、生徒たちのために頑張っていただきたいと思います。3.11以降、大変な状況の中での日々の生活が報道されるたび、一日でも早く復興されることを願っています。2012.5.31
投稿情報: 建部 俊雄 | 2012/05/31 22:38