県大会でもいろいろなところから「連携」という言葉が聞こえてきました。もちろんそうした取り組みは今に始まったことではありませんが、これまで以上に相互の状況などを理解した上で、達成すべき目標をしっかりと確認し合ってすすめることが重要なのだと思っています。
この夏、北会津事務研さんにお招きいただき、田村地区事務研の活動状況などについてお話しさせていただきました。特別な取り組みをしているわけではありませんが、双方の成果や課題を客観的に確認できるよい機会だと思いました。※画像はその時のプレゼン資料の一コマ
以前は(以前から)研修視察というものはありましたが、どちらかというとハードウエア・施設等の視察に重きがあったように思います。もちろん今でもそれは重要なことだと思いますが、最近はホームページを利用して情報を得る時代になってきました。ほしい情報は何か。それは逆に求められている情報でもあるわけです。そうした観点での情報提供も、組織間連携の一方策として考えていくべきなのかもしれません。
県事務研のホームページは着実な運営がすすめられています。田村でもだいぶ前から取り組んできたことではありますが、そのメンテナンス等には苦慮しているというのが現状です。地区ごとのホームページが少しずつ開設され始めてきましたが、同様に課題は少なくありません。
こうしたことから、地区のITリーダーを募ってワークショップの試みもスタートしました。メーリングリストを使い、まずは地区ごとのホームページ開設にあたっての情報交換からということですが、地区間の交流を図りながら着実にボトムアップしていくものと思います。
一方で、やはり現地での交流は生の声を聞くことができる手段としてたいへん重要です。今回の北会津事務研さんとの交流も、ちょっと話をお聞きするくらいだと、同じような活動を展開しているのだなと感じるのですが、実際に同じテーブルで協議に参加すると、似て非なるもの、細かい点などでずいぶん違っていることがわかります。
例えばテーマ別の研究をすすめているとは言っても、それがほんとうに会員個々の課題と重なっているのといないのとでは、取り組みに対する意識や姿勢は全く違ってきます。また実務上の課題は現場でなければわかりませんが、運営上の課題やすすめ方などは、逆に外側に出なければ気が付かないことも少なくありません。目から鱗のような発見に出会えるチャンスでもあると、そんなことを感じながら北会津を後にした次第です。
さて、一人職故に一人だけの考え方ですすめがちですが、一人職だからこそ他校での具体的な取り組みに触れなければならないのだと思います。そうして違いを目の当たりにして初めて課題と成果とを認識できるのだと思います。それが「連携」の始まりです。事務職員間・学校間で連携しながらの取り組みは、OJTやRPDCAのすばらしい効果をもたらすことでしょう。
近隣校や地区での連携、それを地区間・県全体でも取り組んでいくこと。同時に、学校事務の課題を学校全体の課題として捉えながら、さまざまな団体・機関で連携していくこと。さらに地域全体へと広げていくことが、今求められている「連携」なのではないかと思います。
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