5月28日(月)、福島県公立小中学校事務研究会 役員・代議員研修会並びに総会が郡山ユラックス熱海で開催され、県内各地区の代議員、県事務研の役員など約150人が参加しました。
午前中は研修、お昼の休憩をはさんで午後から総会となりましたが、学校事務職員の果たすべき役割や目指す姿などについて、研修・総会ともに真剣な眼差しで臨んでいる様子が印象的でした。概要は次のとおりです。
■ 研修 I
「学校経営への参画に向けて」というテーマで、栃木県足利市立山辺中学校事務長・岡崎信二様より講演をいただきました。
新しい時代の学校事務そして事務職員に求められるものという視点でのお話でしたが、中教審答申を受けた新しい時代の学校、新しい時代の学校経営、新しい時代の学校事務の機能、全事研の活動から事務職員の学校経営参画、事務職員の役割などについての資料もとてもわかりやすくまとめられていました。
学校事務職員は教育行政職員として大きな役割を担っている。学校経営に積極的に参画し、わが校の教育に責任を持つ姿勢でいなければならない。また、学校事務の効率化は事務職員がキーパーソンになる。中教審答申の内容からも学校事務職員に対する期待が伺える。組織のスタッフの一人として積極的に関わり、学校マネジメントの確立に尽力してほしい。という2つの内容が私には特に響きました。
結局どうすれば‥‥というお話では、ミッション、ビジョンを学校に持ち帰りそれをどう活かせるか。そのためには、研修などでマネジメント能力を身につけ、専門家としてのアピールが必要である。単に事務処理を行なうだけでなく、事務職員としての役割、専門性を示し、またそれを実行していくことが大切だ、とまとめられました。
私たちが日々考えなければならない方向性を示していただいた、とても有意義な研修でした。資料は県事務研ホームページよりダウンロードできますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
■ 研修 II
「学校事務職員に期待すること」というテーマで、福島県教育庁市町村立学校グループ 管理主事・会田智康様より講話をいただきました。
学校に勤務する一員として期待すること、専門職として期待することの2つの視点でのお話でした。
(1)学校に勤務する一員として期待すること
○他の教職員と共通の目標を持って職務に遂行してほしい
・福島の教育7つの約束、未来を担う人づくりについて
・不祥事の防止‥‥高い倫理観、自立性を持って務める
・教職員の資質向上‥‥目標管理制度の活用。学校目標、自己目標の到達に努める
(2)専門職として期待すること
○現状を踏まえ、専門性を活かした職務を遂行してほしい
・事務職員配置の現状‥‥児童生徒の減少・学校統廃合に伴い、採用・異動が厳しい
・自治研修センターでの基本研修‥‥専門性を学ぶ
最後に、学校事務職員は学校唯一の行政職として、(1)全体の奉仕者、(2)費用対効果、(3)説明責任、(4)法令遵守など、その客観的な視点は重要。専門性と独自の視点で学校経営に参画し、職務を遂行してほしい、と結ばれました。
学校事務職員の研修体系改善、目標管理制度の在り方などについての質疑がありましたが、校長会などの機会にも話題にしながらすすめていきたいとのお話でした。
■ 総会
午後から総会となりましたが、議事に先立ち平成21年度以降の県研究大会隔年開催等について会長より理事会報告がありました。約30年に渡り毎年開催してきた研究大会が2年に一度となるのは淋しい気もしますが、それも時代の流れなのでしょう。隔年なりに中身の濃い大会にしていかなければなりませんね。
議事については議案のとおり可決し、第30回研究大会の概要、秋の事務研修会などについての説明で閉会となりました。
前副会長退任あいさつの中にもありましたが、県事研事務局および専門委員の方々の日々の取り組みにも感謝し、一会員として県事務研発展のために尽力しなくてはならないと思いました。[ET]
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