田村地区事務研では、学校事務職員として必要な研修項目等について体系的にまとめた「研修・研究ガイドライン」のカリキュラムに基づいて研修をすすめています。
6月14日(木)に開催された第2回事務職員研修会では、その中から扶養手当および旅費についての基本的な部分を再確認するような研修としましたが、これは昨今欠員や産休・育休の補充として期限付で採用されている会員が増えていることを考慮してのことです。
今回は、期限付職員の視点でこれらの研修についてまとめていただきました。
■YMさんの場合
扶養手当は、手当の支給対象範囲や要件、手続きに必要な添付書類など一通りの事務内容を確認しました。また、誤りやすいポイントや改定された様式など、変更点についての確認作業も行いました。
旅費については、制度や計算方法といった旅費のしくみから、修学旅行など実際の事例についての研修も行いました。
これまで理解しきれていなかった扶養手当と旅費についての知識をより深めることができたことはもちろん、いずれも改正点の確認や書類の管理方法などのノウハウまで、全体で情報交換することができたことは非常に有益でした。
例規を読むだけでは理解しにくいものですが、資料や事例などをもとに噛み砕いてわかりやすく説明していただき、ずいぶん理解できたように思います。実際に取り扱ったさまざまな事例について具体的にお聞きしたり、疑問点などの意見交換を行いいっしょに考えることが大切なのだと思いました。
スキル不足の身としては処理に戸惑うことも少なくありませんが、今回得た知識を適切な事務処理へつなげていかなければと思っています。[YM]
■SSさんの場合
これまでは1日日程の研修会でしたが、今回は午後から行われた半日研修でした。そのためか少し気忙しかったような気もしますが、短時間で集中してすすめるのもいいなぁと思いました。
カリキュラム研修は扶養手当と旅費についてでしたが、お二人の会員が講師となり、認定の基準・支給要件の確認方法等基本的なことから、最近の改正点などについても、資料をもとに説明していただきました。
情報交換の時間もあり、「本校ではこんな例が‥‥」と特殊な事例についての話題もいくつか紹介され、みんなで確認することができました。正規職員にとっては再確認、期限付職員にとっては勉強になった研修だったと思います。講師の先生方、ありがとうございました。[SS]
小中学校事務職員は、一人配置の職ということなどから、日常的な研修やノウハウの蓄積がたいへん難しいものです。然るべき研修制度の整備が望まれるところですが、極めて厳しい実情もあり事務研などがかなりの部分を補完しているのが現状です。
また、期限付職員がたいへん増加しており、それは事務研としての中・長期的な活動を展開するのが難しくなってきているということでもあるのです。
そうした背景から、全会員で研修できる場を確保していただいていることはとても重要なことだと思っています。
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