第1回福島県公立小中学校事務研究大会が開催されたのは昭和53年度のことです。以来30年間、学校事務の効率化・標準化などを目指し、またどのように学校経営へ参画していくかなどについてさまざまな取り組みがすすめられ、研究大会はその全県的な協議・共通理解の場として、大きな成果を上げてきたものと思っています。
これまではおおむね10月中旬に開催されていましたが、今年度は8月22日・23日の両日に渡り郡山ユラックス熱海をメイン会場に開催されました。
近年、対外的な行事等の削減がすすむ中、校長会や教頭会の研究大会が隔年開催となり、この大会についても同様の対応を求められていたわけですが、この30回目の大会を節目に、いよいよ次回からは2年に1度の大会となります(ただし平成20年度は全国大会福島大会の運営が決まっているため県大会同時開催となり、実質平成22年度からとなります)。
※上の写真は8/23付福島民報の記事を撮影して加工したものです。
この研究大会は例年4〜5つの分科会を設けて、各地区事務研の実践や県事務研からの提案などについて研究協議を深めてきました。それぞれの細かい内容まではご紹介し切れませんが、それらひとつひとつの取り組みがしっかりとした礎になって今日の学校事務を築き上げてきました。会員それぞれに思い出深い大会がいくつもあると思います。いずれの大会でも、具体的な研究内容に意欲をかき立てられ、実践を目指して各校に持ち帰ってきたところです。
その一方で、せっかくの研究内容がしっかりと全体に定着していない現実もあります。その理由はいろいろ考えられますが、学校事務職員は基本的に各校一人配置であるために、OJT的なスキルアップの機会が極めて少なく、ともすれば閉鎖的で各校独自の事務運営につながっている例も少なくなかったかもしれません。市町村合併や学校統廃合がすすむ中、今後は地区間の連携を図りながら学校事務の標準化をさらに推し進めていく必要があると思っています。
今後は隔年開催になりますが、活動が断続的にならないような工夫をしながら、さまざまな関係団体の協力も仰いで、教育進展のために連携していく必要があります。
さて、繰り返しになりそうですが、こうした活発な大会は、各地区の地道な実践の成果であると思っています。内容はもちろんその取り組み方などについても興味深いものがあり、田村地区では平成17年度の大会運営時に、自分たちの活動状況を紹介するコーナーを設けて広く意見を求めました。我々自身も他地区の方にとってもたいへん参考になったと思います。
翌年度はいわき地区でその取り組みの一端を紹介してくださり、今年度は県内全地区の状況を紹介する企画へと発展しました。地区ごとのさまざまな実践資料を一度に見ることができ、それによって改めて自地区の活動を見直すことができました。30回の節目ということもあったとは思いますが、次回以降もテーマを変えるなどしながら継続していただければと期待しています。
なお、分科会や全体研修などそれぞれの内容については追ってご紹介したいと思います。もうしばらくお待ちください。
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