先週末、この週末には次の避難所へ全員移るという話があった。例年どおり6日には新学期を始める・入学式をするという話はその少し前に知らされていたものだから、体育館ではなく校舎内の食堂を式場にしてすすめることにしたばかりだった。いや、そのように企画されたので何も問題はないのだけれど。
特別な仕切りも何もないフラットなスペースでの仮り暮らしながらも、端から見ても何となく世帯などの区切りみたいなものが感じられ、生活感がしっかり伝わってきていたんだけど、今朝はもう人影はどこにもなく、普通の体育館になっていた。何か少し淋しさも覚えたり。みんな元気でと祈るばかり‥‥。
一方で、別の町からの避難者について避難場所がいくつかに集約された。同時に、それら避難所の小中学生を、町内いくつかの学校で受け入れることとなった。これまでは行政的に受け入れて新たな生活への準備期間として生活支援をしていたのだが、今度はもう少し腰を落ち着けてより具体的な支援へと移行するわけだ。学校は教育支援としていよいよ新たな受け入れが始まるわけである。
とは言え、降って湧いたような話だから準備ができていないというか、準備のし直しというか、制服、運動着、上履き、文房具類、どれをとってもすっかり大あわて‥‥。
教科書は間に合わない。給食だって食材の発注はタイムリミットのような気がする。ワークブックや実習教材などは追加発注となるが、モノによっては無償提供もあるとのこと。制服や運動着は卒業生などに協力していただいて集めている。ノートや筆記用具などは災害救助法の適用で一定程度現物支給となることから、鉛筆1本から文房具類のリストを作ったりもしている。
可能な限り保護者負担を減らそうと思うのだが、さまざまな援助制度を整理してもう少し具体的に支援のガイドラインが示されれば、より効果的・効率的に対応できるのにとつくづく感じる。
いずれにしても明後日には新学期がスタートする。転入生にとっては未知の学校生活であることは間違いないのだけれど、地元とはいえ1年生も同様だ。これまでのようなペースで進むとは思えないから在校生も然り。そして何よりも放射能についてどのように対応していくかである。特に通学、体育、部活動‥‥。今は窓を閉め切っているが、暖かくなってくれば窓を開け放つように‥‥なっていいのかどうか‥‥。
全くもって先が見えない。見えないけれど子どもたちは生き生きと前を向いて進んでいくに違いない。そうだ、またにぎやかになるんだな。がんばっぺ、ふくしま!
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