三春町での安定ヨウ素剤配布が少し話題になってるようだ。拙速感は否めないとしても、町が町民の健康を考えて対応してくださったことに自分は深く感謝している。そういう町だから、自分はここで生活し続けたいと思うのだ。家族にも異論はない。自分たちの町なのだ。
さて、幸い今のところ大きな被害はなく、町を挙げての避難者支援もできている。心配なのは交通手段そして物資不足。JRの線路はすっかり錆び付いてしまっていてちょっと悲しい。例えば郡山−船引間だけでも運行されればと思うんだけど、まぁ危険箇所の点検や復旧工事など、そう簡単なモンじゃないからなぁ。
一方のガソリンだが、昨日は2時間以上並んでついに2,000円分給油することができたと息子は喜んでいた。当たり前のことでも今はホントにうれしいのだ。警告灯が点滅してビビったけど、これでエネルギーゲージは4分の3まで回復。
まだまだ潤沢ではないが、少しずつモノが入ってきている様子が感じられるようにもなり、わずかながら緊迫感が薄らぐ。とは言え、日中仕事で拘束される自分たちのような者は買い物ができない。仕事を終えてたどり着く夕方6時頃にはもう店は閉まっているのだ。それなりに潤沢になってきた支援物資を避難者に届けるかたわら、自分たち自身が支援難民化している。ガソリンだって夕方にはなくなっているのだ‥‥。
だからなかなか安心感が高まらない。ふぅっとそれこそ普通の生活に戻りたくなったりもするというか‥‥、久しぶりに日本酒買って帰るか‥‥なんて考える。
気がついたら真っ暗闇。午前1時半。何だかんだと1週間、疲労も出てくる。ついつい飲んでしまった日本酒、これがうまかったんだなぁ。酔いが醒めてブルブルっときて目を覚ました。
節約のつもりがコタツつけっぱなしじゃん。あぁやっちまった‥‥と深く反省しつつスイッチを切り、よろよろと2階に上がる。かあちゃんに迷惑をかけないよう、足音をたてないよう、静かに静かに、そして改めて爆睡‥‥。
震災8日目の朝、どうにか普通に起きる。天気がいい。だから気温はだいぶ下がってるなぁ。この冷え込みにブルブルっとしながら階段を下りる。
と、かあちゃんなぜかコタツに潜り込むように寝ている。はぁ? オレが爆音のいびきかいて避難しちゃったとか? なんでなんで? わかんねぇ‥‥。
コタツのスイッチを何で切ったのだと質される。誰もいないんだもん切るのは当たり前、かあちゃん何を言ってるのかわかんない。気が動転したか‥‥と思った。よくよく聞いてみると、オレがここに寝ちゃったから自分もここに寝たのだと。あぁそういうことだったのぉ‥‥。上は余震とかで寝付けないらしい。心配だもんなぁ。って、まさかここに寝てるとは思わないじゃん。なの知らんがなぁ。がんばろう、がんばろう!
コメント