ひょんなことから QuickTake 150 の写真が入ったZipディスクを見つけました。何せ13年も前のものだから環境はすっかり様変わりし、それを読むだけで一苦労です。ちなみにQuickTake 150本体は行方不明です。
ZipディスクドライブはSCSIタイプなので、今となってはもうSE/30しかありません。っていうか、いろいろな条件を兼ね備えてかつ完全稼働状態なMacintoshはSE/30だけなんです。モノクロ2値しか扱えないコンピュータだったんだけど、改造して8ビット環境にはなっているから何とかなるかと‥‥。
SE/30自体、実に半年ぶりの火入れです。もう動かないのではといつもハラハラするのですが、どうにか元気に動き出すのです。内蔵時計が10分進んでいただけでした。ホントすっげぇコンピュータですよ。
まずSCSIケーブルでZipディスクドライブをつないで再起動‥‥も、ディスクがマウントされません。ドライバが入ってません。OS X環境の方からネット検索して共有フォルダにダウンロードしそれをコピーしてインストール。再起動ののち無事Zipディスクの読み込みに成功しました。
ディスクには当時のなつかしいアイコンのフォルダがあって、これをさっそく丸ごと共有フォルダにコピーしてOS X環境で開く‥‥はずが開きません。JPEG形式ではなくPICT形式だということはわかるんだけど、それがMacで読めないってどういうこと?
開こうとすると「QuickTime and a QuickTake decompressor are needed to see piture」というアラートが表示されるのでつ。デコンプレッサー? 知らん‥‥。ネット検索してたどり着いたところで「QuickTake Image」という機能拡張が必要であることを知りました。QuickTake 150自体は使わないからドライバは不要と思いましたが、独自形式による圧縮PICTファイルを読むためのそれが必要だってわけ。
とにかくそれなら付属のフロッピーディスクに入っているかもと思って今度はディスクを探します。幸いこれは箱に入っていました。が、ところでフロッピーディスクドライブは大丈夫なの?という不安の方が大きいです。もう何年も使ってないはず‥‥が、意外にも元気でした。4枚のディスク全てを使って簡易インストールして、PhotoFlashという専用ビューアーも使えるようになりました。PhotoFlashで開かないことにはJPEG形式に変換できないし、OS Xでは見えないのです。
が、肝心のSE/30はカラー環境じゃないのです。元々モノクロ2bitのコンピュータなんだけど改造して8bit環境にはなっている‥‥。グレースケール表示されるだけで、ファイルそのものは元のデータを保っているのだろうと思って変換!‥‥と、これで無事見えるようになりました。\(^o^)/
まとめてしまうとこれだけのことですが、結局1日がかりとなってしまいました。実に長かった‥‥。見られるようになって良かったですホント。
さて、これは当時人気だった「バクたま」ですが、オネーサンお手製のものでありました。Macintoshユーザグループで何やかにややってた頃でありまして、集まりの時などにも当然参加して親しまれていましたっけ‥‥。そんなイベント時の写真もちょろちょろ出てきました。Pippin @でゲームに興じている息子。かなり貴重な経験だったはずだけど、それが何の自慢にもならないというのが悲しいな‥‥。
MacWorld Expo Tokyo 1996には、QuickTake 150を持って出かけたようです。まぁ華やかな時代でした。が、その割にMacintoshは売上が伸びなかったんですよねぇ‥‥。
13年前のMac環境と今のMac環境と、13年前のQuickTake 150と今のiPhoneカメラ(上ふたつの写真はiPhone)と、想像以上に大きな技術革新のありさまをまざまざと見せつけられたような気がしました。
QuickTake 150の画質はお世辞にも良いものではありませんでした。撮るという行為自体は簡単なのですが、すぐに電池切れを起こすし、撮ったあとMacintoshに読み込むのも時間がかかりました。当時はLC475など使っていたはずですから、改造してクロックアップしたとは言え、カラー写真を快適に扱うような環境ではなかったのです。残念ですが、やがて使わなくなっていった次第であります‥‥。
ところで、QuickTake 150で初めて撮った写真は何だったかというと、意外にも当時入院して病床にあった母の様子でした。若かった。みんながみんな若かった。そしてただただ懐かしい写真でした。全部iPhotoに読み込みました。
すごい。
QuickTake150にSE/30か。まだ動いているんですね。
うちのはどうだろう?起動してくれるのだろうか・・・。
あ、ひとつだけよろしいでしょうか。SE/30のQuickDrawは32bitでした。従ってモノクロのディスプレーでも、カラーの画像は表示できたんですよ。実際には白黒2値でディザ処理される訳ですが。それで、カラーのビデオカードを入れて、カラーモニターを接続するとしっかりとカラーになった訳です。
ま、素性は良かった訳ですよね。
うちもばくたまはまだあります。すっかり薄汚れてしまいましたが。
投稿情報: kantoshi | 2009/02/14 22:05
どうもです。
うちのばくたまも実はホコリかぶってます。(^^;;; 掃除します。
そうそう、32bit QuickDrawだったんですよねぇ。
内蔵モノクロモニタをグレースケール化したことだけ考えてしまってました‥‥。
kantoshiさんとこは68040化でしたよね。
まぁそうした荒業的改造にも耐えて未だにしっかり動くって、SE/30たいしたもんです。
改造しまくって以降何年も経過していますが、昨日のデータ変換作業はその何年で初めての実践的作業だったような気がします。(^^;
丸1日動かしていてもびくともしなかった。落ちまくっていたあの頃っていったい何だったんだろうって思うくらい‥‥。
投稿情報: hiromaru | 2009/02/16 00:19