また手術した頃の話で申し訳ありません。
入院した当初は、検査、手術、療養、静養‥‥と、ゆうに半年くらいはかかるだろうという話もあって、途方に暮れつつもあきらめと言うか、開き直りと言うか、覚悟を決めるしかないのだと思って、ただただベッドに横たわっていたものです。
幸いにも、約2カ月の入院、1カ月の自宅療養ののち復職できたのですが、その復職日が4月1日でした。
年度が替わるその日、人事異動もあって人も若干替わり、いろいろな会計も切り替わるわけだし、そのためのさまざまな手続きやら何やら‥‥、またとんでもない時期に出てきてきたものだと思いました。多少無理をしてでも期限に間に合わせる、いや、無理をしなければ期限に間に合わないから無理せざるを得ない、それが半ば当たり前だと思っていたのでしたが、決してサボっているわけではないわけですし、無理なものは無理とそれこそ開き直って、ある程度のところで区切りをつけるよう心がけたものです。
その結果、実は皆さんにご迷惑をおかけした部分もあったのかもしれませんが、自分としてはほとんど支障なく仕事は進んだように思っています。効率的に仕事をする特別な方法があるはずはなく、今思うと「simple is best」が功を奏したのかもしれません。
惰性でやっているとどうしても余計なものがくっついたりするものですが、病休によって補充の方が入り「シンプル」に戻してくれたのだと思います。病休中も復職後も、補充の方にはほんとうに感謝するばかりでした。
そんなことを考えると、人事異動というのはなるほど必要なことなのだと実感するわけですが、無理をしない、健康が一番・身体を大事にする、それがもっと大事なことであるとつくづく感じます。
昨今、病気や医療などの番組が増えているような気がしますが、とりわけ心臓外科や脳外科などの名医が命を救うような、そんな番組をいくつか見ています。それはつまり血液であり、中性脂肪やコレステロールであり、生活習慣病であり、それこそ本日から始まるメタボ健診の布石なのかと思ったりするわけです。
自分は毎月通院して血液を検査して、とりあえず主治医の診察は受けていますが、残念ながら食生活はお粗末な状況です。それ以外に、やっぱり仕事は日々無理を通すようになり、シンプルであるべきものが次第に複雑化しつつあります。異動して1年でそう思うのですから、また来年、再来年はどうなるものかと若干の不安も抱えてしまいます。
4月1日。いろいろな意味で新たな旅立ちの日です。新しく仕事に就く人や新しい職場に赴く人だけでなく、異動があろうがなかろうが、とにかく新しいスタッフでスタートする日です。組織であるが故に人に迷惑をかけられないと無理をしてしまいますが、どうかお互いにシンプルにしていこうとか、無駄な仕事を減らそうとか、そういうこともみんなの目標にしてみてほしいなと思ったりするのです。
環境問題などを考えるとき、昔のような生活に戻ることだという意見が少なくありませんが、健康の面からもそうだし、仕事だってそうだと思います。ムキになって頑張ってみても労多くして功少なしみたいな現実。日本中が何かにムキになっているような気がしてならないんだけど、現実はさっぱり景気が回復しない‥‥。
無理をして身体をこわしちゃ何にもなりません。ましてや命を落とすようなことになっては‥‥。そんな旅立ちなんて冗談じゃない‥‥。ちょっとショッキングな日でした‥‥。
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