このあたりの風習で、新盆には高灯籠というものを建てて先祖を供養することになっています。杉の木を建ててその高いところに灯籠を吊し灯明を灯すのです。うちは新盆ですよというお知らせも兼ねているんでしょうかね、ひょっとすると。
というわけで、昨日は実家に行ってその杉の木を山から切り出し、適当な長さに切って必要な数をそろえ、皮をむいてツルツルにするという作業をしました。新盆の準備が始まりました。
力仕事ということで、当然息子も連れて行きます。心強い近所の友人も手伝いに来てくれました。
自分が小さい頃は‥‥ってもう30年40年も前の話‥‥田畑はもちろん山の中だってきちんと手入れされていたもんですが、農家の仕事をしなくなってだいぶ経ち、ずいぶん荒れてしまっています。仕方ない‥‥。多かれ少なかれ、みんなそうみたい。
杉の木は、そんなに太くなくまっすぐでてっぺんの葉っぱがまずまずのボリューム感であることが条件。それがメインで、あとはそれを支えるために同じくらいの木を2本ほど切りました。
切り出すのがたいへんなんですが、皮をむく作業も意外にたいへんでした。ちょっと勢いのなさそうなヤツも1本選んだんですが、半分枯れかかってるような感じでこれがなかなかむけなかった‥‥。んでも何だかんだ2時間ちょっとで終わったんですけどね。
一日がかりでやれば全部終わってしまうんだとは思いますが、みんなの休みなどが合わないと無理だし、天気もそうだし、だから直前というわけにはいかない。前もってやってしまってもいいんだけど、そうすると杉の葉が赤茶けてしまう。結果、半分くらいやって次のステップをあれこれ相談して段取りを付けておく。うまい具合になってんだ。
実家には甥っ子たちもいるんですが、こういう作業はたくさんの人手はもちろん、たくさんの人が集まってやいのやいのやることが大事なんだね。次の段取りだって当然飲みながらやるわけです。そうして人が集まってにぎやかになることがもう供養なんじゃないかと思ったりします。
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