今朝は5時半出発でいつものカワセミフィールドへ。でも結局遭えずじまい。
カメラを持ってウロウロしているヤツに興味を覚えたのか、珍しくおじさんがていねいにこのあたりの様子を教えてくれました。
やっぱりアオサギが夕方やってきて魚を食べていくらしい。テンだがミンクだかもけっこういて、これも魚を食べてしまうらしい。どうやら食物連鎖というか生態系のサイクルが崩れてしまって、カワセミはこの川から離れてしまったのかもしれない。
もう一人のおっちゃんも「最近はカワセミもすっかり見なくなっちゃったねぇ」と嘆いていた。
近くの保育所で奉仕作業らしく、車がひっきりなしに通ります。6時開始なんでしょう。でも6時過ぎたら今度は草刈機のエンジン音。もう撮る気がなくなり帰りました。
おばちゃんたちの「少し上のところにいたらしいよ」「止まっているところを前に見ましたよ」という希望的観測と、おっさんたちの「最近は魚も見なくなったなぁ」「アオサギもミンクまでも見かけるもんなぁ」という現状分析とが対照的でおもしろかった。自然に対峙したときの男女の考え方の違いというのは、どっちも大切だなぁと思いつつも、とりあえず一旦ここはあきらめて、別のフィールドを探そうかと考えながら帰った次第です。
写真は3月に写したサギ。つい先日は正にこの場所に小魚が群れを成して泳いでいるところを確認したんですが、雨上がりということもあってか今日は確認できませんでした。いずれにしてもサギはその場所を知っているということです。カワセミもこの近くで見かけていたのです。
さて、それでひと休みしたあと、大滝根川の方に行ってみました。最初の写真はダムのずっと下流ですが、雰囲気的にはいそうな感じ。でも、カワセミを見たとかいるとかそういう情報が全くないのです。いることがわかっていてもなかなか撮れないのに、何のアテもないところで待ってるなんて、あまりにも無謀な話‥‥。
ここより少し上流で、カラスか何かが飛んできたような気がして川に目をやったら、いきなり水の中にダイビングしていきました。昨日の雨の影響で流れはけっこう激しいんですが、しばらく出てこないんですよ。流されたのかと思ったらさほど変わらない場所からこうして姿を現すんです。でまた潜って魚を捕る。
なんじゃこいつはと思ったら、どうやら川鵜のようですね。川鵜もどんどん川の上流へ上流へと移動しているようなんです。ん〜‥‥。
逆に川の上流の方へも行ってみました。三春を越えて船引まで。でもやっぱりなんのアテもなく行くのですから全く成果なし。ただ、こんなサギや川鵜などの気配は感じられなかったなぁ‥‥。大滝根川は下流も上流も、近くのいつもの川とはやっぱり違う感じだった。
きれいな水じゃないとカワセミはやってこないと思っていたんだけど、餌である魚がいないとやって来ない。もちろんきれいな水じゃないと魚は棲まないから、結局は水がきれいじゃなきゃダメなんだけど、カワセミにとっては多少水が濁っていてもやっぱり魚なのだ。大滝根川に比べたら、近くの川はずっとずっときれいだし。
そうそう、水は以前よりずっときれいになったと思います。が、多分下流ではまだまだで、しかも魚や鳥や小動物が棲みにくい環境になっているんじゃないかと思います。環境保護というのは、どこか特定の場所の課題ではなくて、そことつながっている全部、つまり日本全国ひいては地球規模でやっていかないと効果はなかなか現れないんだなと改めて思いました。もちろん宇宙規模の話にまで発展していくんですけどね。
具体的な情報があれば別だけど、やっぱりもうしばらくここでカワセミを待ってみようと思い直しました。半日なんだったの‥‥という気はしますが。
コメント