今日は父の命日。かあちゃんの実家の田植えに先立ち、とりあえず墓参りに行ってきました。桜のシーズンも過ぎ、周辺はすっかり草も伸びてうっそうとし、ひときわ静かに感じました。夏草や兵どもが夢のあと‥‥か。
静かな墓参り、蜂が飛び回る音がします。よく見たらおびただしい数のミツバチが渦を巻くように飛んでいました。どんどん増えていきます。あわてて車の中からカメラを持ってきました。
さて、先日の同級会で、友だちが当時の写真を数枚プリントしてきてくれたのですが、その中に小学校1年か2年の時の学習旅行の集合写真がありました。行き先は郡山市内でしたが、その写真は第1うすいの屋上なんです、確か‥‥。
よく覚えてるなぁ‥‥って言われましたが、それはそういうことなんだよと、家族から何度となく聞かされたからなんです。父が亡くなったあと写真を見ながらね。
父は当時PTAの役員か何かをしていていっしょに行ったんですね。だから父も写っている。プリントアウトしてきた写真はインクが滲んでクラスのみんなの小さな顔を判別するのは容易でなかったけれど、実は父ちゃんの隣に自分がいたことも知ってる‥‥。
まぁ、同級会で偶然にもそんな形で父ちゃんの顔を見たよなんて、そんなことも墓前に報告した次第です。
いつまでも父ちゃん父ちゃんってどうかなぁとも思うんですが、自分にとっては永遠に三十代半ばの父ちゃんであり、いくら自分がその歳を越してもどうしても小学生止まりなんです‥‥。
お祈りも終わって帰ろうとしたら、ミツバチは桜の木の高いところにどんどん群がっていきます。去年の秋にも見たんですが分蜂ですね。古い巣は娘・新しい女王蜂に任せ、新しい巣が見つかるまではこうして待機しているわけです。
いろんな意味で、親から有形無形の財産を受け継ぎます。この住まいだって結局のところはそうなのかもしれない。子どもたちもそうかもしれない。自分で言うのも何だけど、手先の器用さなんかも受け継いだかもしれない‥‥。
でも、本当はもっと大人になってから、生活の知恵って言うのかなぁ、人生のノウハウみたいなものをぜひ父ちゃんから教わりたかったんだ‥‥。
いつものように、微妙に時期が遅れた柏餅を買ってった‥‥。
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