いつもお世話になっている散策路。三春の中心街を一回りするかのように、次のような散策路が断続的に整備されています。
(1) 龍穏・愛宕散策路
(2) 不動山散策路
(3) 桜谷散策路
(4) 東館散策路
(5) 二の丸散策路
(6) 月斉館散策路
(7) 紫雲寺散策路
これらを全部廻ると主な寺社や城跡などを巡ることにもなったりします。全部となると簡単ではないけれど、とにかく制覇するだけなら半日あれば可能かもなぁってところですかね。
自分は一気に全部歩いたことはありませんが、街の真ん中を通ることでショートカットしながら、例えば西側の方とか東側の方とか、あるいはいくつか組み合わせたりしながら楽しませていただいています。
先日、まちづくり協会が主催する出前懇談会があって、散策路がテーマだったものだから出席してみました。もう少したくさんの人が集まっているのかと思ったら、だいたいいつも同じメンバーでチマチマとやっているような雰囲気があり、ちょっと場違いな気がしました。
が、これらの散策路に関する町の整備計画や、協会の活動報告などを聴くことができて、たいへん参考になりました。自分が歩きながら感じていることが、おおむねそのように報告されていてなるほどそのとおりと思ったし。
質問や意見交流では、やはり新顔の方々がその思いを切々と訴えたりしていたのが印象的でした。ただ「いつになく活発な協議となり残り時間がもうほとんどありません」という状態で、せっかくの機会だし若い人たちの参加者がないのでぜひ意見を述べたかったのですが、あっという間に閉会となってしまい残念でした。
それぞれの意見は確かにごもっともなんだけど、やれ標識が必要だから設置すべき、やれ眺望が良くないからあそこは伐採すべき、たくさん利用されるようにどんどんはたらきかけをすべき、でも果たしてそれでいいのだろうかという気が自分はします。
わざわざ花を植えなくたって、小さな草花が季節ごとそこかしこに咲いています。じっくり楽しめば毎日新しい発見があるのに‥‥。標識を立てると自然の景観が損なわれてしまいます。散策路はこの道がどこに続いているのかと考えたりするからこそワクワクしておもしろいのに‥‥。高いところが必ずしもすばらしい眺めであるとは限りません。そこにある大きな木のおかげで散策路に優しい木洩れ日が差し、その様子こそすばらしい景観なのに‥‥。
こんなすばらしい散策路をもっともっと利用すべきだと思っています。が、こんなすばらしいところにどんどん人が集まってきたら、今のこの風情はとても保てなくなるなぁと感じました。利用されれば利用されるほど、ヘンな要望が増大し、道は傷み、やがて荒らされて、悲惨な結果へと続いていくシナリオが見えなくもありません。知る人ぞ知る、町の裏メニュー的な存在である方が逆におもしろいような気がするなぁ‥‥。
草が伸び放題だったり、木が倒れたままだったり、手入れの行き届いていないところは足も遠のきます。そうした対策ができないでいるという話しもありました。今のこの状態をずっと保つこと・そこに予算を付けて対処することこそが一番の施策ではないかと、自分はそう思うのです。
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