かあちゃんのiBook、その後です。自分のPowerBook G4を使ってもらうことを前提に、バキッ!を覚悟でiBookのディスプレイを力ずくで開いてみました。何とか持ち堪えたという感じでありまして、でも直角以上はまた別の場所に別の力がはたらくようなので無理しないことに。
改めてスペックを確認してみたのですが、想像以上に非力だった‥‥。
項目 | iBook | PowerBook |
プロセッサ | G3/500MHz | G4/800MHz |
メモリ | 192MB | 768MB |
ハードディスク | 10GB/4200rpm | 40GB/5400rpm |
ディスプレイ | 1024 * 768px | 1280 * 854px |
当面はこれで充分だろうと当時は思ったのですが、今となってはずいぶん貧弱に見えますねぇ。開いたとは言え、これで仕事を続けるのは無謀というもの。
そんなわけでやっぱりPowerBook G4を使うことにしました。PowerBookだって今じゃすっかりな感じなんですが、OS 9をいごかすには充分快適だったりしますから‥‥。
さて、PowerBookはずっとOS Xで使っていたので、一旦HDDをまっさらにしてOS 9をインストールするところから始めます。OS 9のインストールCDで起動して‥‥などと始めたのですが、CDを吐き出してしまいどうにもこうにも進みません。FireWireの外付HDDから起動したりいろいろ試してこれだけで一晩かかってました‥‥。
そういえば汎用のCDじゃなくてPowerBook専用CDがあったことに気づき、それでうまくいくと思ったら、結局ダメでした‥‥。何がダメなのかもわかりませんが、総合的に考えればコンボドライブがダメなのかも‥‥。
それでもうCDはあきらめて、こんなことならもっと早くこうすれば良かったと思いながら、最終的にはバックアップしておいたHDDのシステムをそのままコピーしてしまいました。でもいろんなソフトウエアなどは普通にCDからインストールできるんですよね‥‥。
あとはもう必要なデータをコピーするだけなんですが、初めてターゲットディスクモードというのを使ってみました。やぁこんなに簡単・便利だったとは知らなかった。
あれをこうしてこっちをこうしてと、自分なりに構想を立てていたんですが、ことごとく失敗して徹夜までして、でも実質的にはバックアップのHDDからのフォーマット&システムコピーと、iBookからのデータコピーと、いくつかのソフトウエアのインストールくらいで、案ずるより産むが易しそのまんまという気がします。まぁとりあえずiBookが逝ってしまう前にデータを救い出して新しい環境へ移行できたので一安心ですが‥‥。
歳を取ると妙に理屈に偏る傾向があるなぁと、かなり落胆もしています。今後その理屈さえめんどうになってくると、いよいよ老人クラブの仲間入りだなと思わざるを得ないです。自分コンピュータを何歳まで使うんだろう。子や孫に「じいちゃんこうするんだよ」と教えてもらいながら使えば何の心配もないけれど、子や孫に「じいちゃんは自分の世界があるからかまわない方がいい」と思われるのは間違いないし、かといって新しいOS環境には馴染めず、古いOS環境のことは忘れるし、今のこの環境を維持(放置)していくだけでいっぱいいっぱいだから、もう率先してコンピュータに関わることは控えていかなければならないと、やたら淋しく考えたりしましたよ。
そうは言いつつも、いざというときの自分用ノートがなくなってしまったのは心許ないものですから、安い純正整備品でも物色しようかと考えています。でもミニノートの噂もちらほら出てきているから、無理せずその時を待っていようかとも‥‥。
コメント