それまで短期大学部だけだったところに4年制の福祉心理学部が新設され、そういう方向にすすみたいという気持ちもあって、娘は第一期生としてその大学に入学した。それから4年、彼女は雨の日も風の日も電車を乗り継いで1時間以上の通学を成し遂げ、今日卒業式を迎えた。卒業証書ではなく学位記というのをいただくので「学位記授与式」というのだそうだ。
会場となった福島市音楽堂にはすばらしいパイプオルガンがあって(音楽に疎いので詳しくはわからんとです)、その演奏も含めて豪華な感じではあるけれど、悪い意味ではなく実にシンプルにすすめられて、こういうさっぱりした式もいいものだと思いながら帰ってきた。
県内の公立小学校は23日が卒業式でいよいよあと1週間となった。6年間の最後の最後の晴れ舞台だから、どの子にとっても最高の式になるようにと、練習はもちろん会場づくりとかさまざまな準備がすすめられている。そんな立場から見た大学の授与式は、さすがに大人の式だと思うし、高校、中学と記憶を遡っていくと、なるほど子どもの成長に従って変わっていくものなんだなぁと感じる。
それはさておき、大学にとってはこの第一期生の進路こそ最も注目すべきところである。が、現実は福祉の充実こそ叫ばれてはいるものの、経費削減の波は福祉も例外ではない。逆に、例えば介護の仕事とか福祉施設の状況とかを目の当たりにすると、そのギャップに困惑してしまうことも決して少なくないようである。
ただ、そうも言ってられないのが現実で、あと半月もしたらそんな現場で働くことになるわけだ。この歳になってしまえばどうも悪いことばかりに目が向いてしまうんだけれど、いよいよ社会に出るんだというこの年頃には、もっともっと大きな希望があるものだ。それは決して具体的ではないかもしれないけれど、何だかわからないけど頑張ろうっていうその気持ちこそが最も大切なことだから、その意識を失わずに前向きにすすんでほしいものだ。
そんな意味もちょっと込めて、実にささやかに家族3人で祝宴をした。
ご卒業おめでとうございます
これでひろまるさんの手からもはなれ
新しい道へすすんで行く
第一歩も踏み出すという意味からも
ちょっぴり寂しい親心かと存じます
私のところも
先日卒業式がありまして
出席したのですが
みんな流している別れの涙もこの場合は
うれしい気持ち、感動も含んでいるというモノ
この気持ちを忘れず明日へ向け元気に進んでいってほしいものです
投稿情報: waniko | 2007/03/17 08:47
今はもう引っ越しなどの準備で何だかんだと、それどころではない状態です。4月になったらきっと淋しさ感じるようになるんでしょうね。
wanikoさんとこもいよいよ高校生ですか。中学校の3年間よりもずっと短く感じるかもしれませんよ。それは親としての感覚なんでしょうがね。そうやってどんどん老け込んでいくのかもしれませんが、自転車でバリバリ遠出できるようなお父さんは、きっと若くいられるのだろうし、お子様にとっても自慢のお父さんなんだろうなぁ。
投稿情報: hiromaru | 2007/03/17 22:04