「どう? 調子は」
「特には変わらないんですが、足はまだ痛みが残ってて‥‥1カ月ってまさかと思ったんですが、結局1カ月経ってしまいました。なるほどなぁっていうか‥‥」
「そういうもんなんだよ。とりあえずまだ走ったりするのは控えた方がいいからね。」
そうなんです。結局あれから丸1カ月、5週間が過ぎてしまいました。定期の通院日だったのですが先生といろいろお話しをして、そろそろ普通に歩いてみようかと思い、午後から久しぶりにウォーキングしてみました。
1カ月ぶりの散策路、緑は緑なんだけど色の濃さがぜんぜん違ってた。
出かけるとき、かあちゃんは「あんたバカか?」と呆れてる様子だったのですが、だって「走ったりするのは控えた方がいい」なんだもん、歩くのは普通でいいんじゃないかとオレは思ったわけ。
もちろん5キロも6キロも歩くつもりはなくて、小一時間ちょろっと雰囲気を味わえればそれで満足なんです。この季節ならではの景色とか草花とかをいくつかカメラに収められればもう充分なんです。
が、カメラもすっかり遠ざかっていたもんだから、何をどう撮っていいのかわからなくなっていたりするんだなぁこれが。林の中は緑一色で、さぁここから抜けようかと思ったところにあったホタルブクロを撮っていたら雨粒が‥‥。
午前中はまずまずの天気だったのですが、出かける頃には雲行きが怪しくなっていて、この調子だと引き返すようになるなと思っていたとおりになってしまいました。その雲行きも含めて「あんたバカか?」だったんですね。
もう少し歩くのが早かったら、林を抜けて街に出てしまっていたと思います。そうなればもう2キロ近くずぶ濡れになって帰るしかなかったかな。幸いまだ1キロそこそこだし、葉の生い茂った林の中を引き返すのでさほど濡れずに済みました。
とは言え、500m近くは雨に濡れなければならない。だけどカメラもレンズも防塵防滴だからそれでも撮れるのだワッハッハと思ってはみたものの、現実はレンズ(プロテクター)に水滴がついて撮れたもんじゃない。結局カメラはバッグに入れて自分自身はびしょ濡れと‥‥。
iPhoneでさっと撮った方が早い場合もありますが、どしゃ降りの雨もどうってことないようにしか撮れないなぁ。
足が治ったら少しくらい雨が降ってたって外に出ていっぱい写真撮るんだ‥‥なんて子どもみたいだけど思ってたの。現実は違うね。何もしないでいると、あれもこれもホント子どもみたいにやりたいことがいっぱいあるの。でも何もしないでいる時間を取っておけるわけじゃないから、これまでと同じ時間しかないこと、やらないでいたことは無くならず山積みになっていること、そういう現実を改めて知らされるわけです。はぁ‥‥。
でも、ちょっと遠くまで歩けるように、ちょっとだけ歩き出しました。薄い石膏で固められているような感覚が相変わらず残っていて日々あまり変わらないなぁと思っているのですが、1週間前と比べてみるとその差は歴然なんだよね。
ワーファリンの怖さはこういうことなんだと言われてきましたが、実は「足だからよかったけれど」ともっと怖いことを聞かされ少々ビビってしまったのです。ウォーキングもカメラもちょっとずつちょっとずつ‥‥にします。
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