ウォーキング中、ノドが渇いたらバッグのポケットの小銭をかき集め、自販機でペットボトル‥‥だったんですいつも。そういえばコーヒー淹れてウォーキングなんて一度もなかったような気がします。
ということに気がついて、昨日はデロンギで淹れたマグ2杯分のコーヒーをマイボトルに入れて出かけたのでした。
最初はスタスタ歩くだけだった。
ほどなく iPodが登場して音楽を聴きながら歩くようになった。
カメラを持って歩くようになった。
でもいずれにしたって歩き出せば歩くだけだった。
たまにはあったけど、腰を下ろしてのんびり風景を眺めるなんて実はなかったんだけれど、熱いコーヒーがあると思うと、さてひと休みしようか‥‥なんて思うものです。
雨の心配はないけど、東の空はまだ厚い雲に覆われていて、風も強くて、まったりするような気分ではないのだが、羽織ってきたウインドブレーカーのおかげで寒くはないし、鳥のさえずりとか風の音とか聴きながら、高いところから遠くを見てボーッとする時間のシアワセ感って何とも言えないです。コーヒーなおうまい。
コーヒーまだまだあるから、久しぶりに不動山散策路も。強い風に木々はキュキュ、キュキュ、ゴゴ、ゴゴと枝や幹をすり合わせて鳴いています。小枝はたまらず落ちてくる。
自分のところに落ちては来ないかと心配しながら腰を下ろし、また二口三口コーヒーを飲みながら街を眺める。時折日が差すようになってきた。
それならば桜谷もと、ついつい散策路のハシゴをしてしまう。こっちは竹のぶつかる音。コツコツ、カラカラ‥‥。さして眺めが良いわけでもなくまぁ何だっつーことのない路なんだけど、ちょっと平たい木立の中にあるベンチに腰を下ろしてまたコーヒー。シアワセ。
役場のところに下りてくるといよいよ青空が広がって予報どおりのいい天気に。新緑、青空、そういうのを見るだけでシアワセだとも感じます。桜川の改修工事によって町民がシアワセになる‥‥んですよね。そうでなくちゃ。
自分は次のシアワセのために大急ぎで戻ります。
実は先週、はし軒に行くのが遅くなってしまって閉店間際でした。どれほど違うのかよくわからないのに何ですが、スープがちょっと淡白だなぁって気がしたんですよね。何て言うのかなぁ、いつものスッキリ感がやや欠けているような。
んで昨日はぜひとも開店直後に食べなくちゃと、いっしょに行くという母ちゃんを急き立てながらもう必死でした。おかげさまで、ん〜やっぱり自分的にはこれですな。この桃色チャーシューも良かった。母ちゃんに麺を少しもらって大盛り気分だしあぁシアワセ。
一昨日が父の命日でした。仕事もあって一日遅れで線香を上げてきたわけですが、好物だった柏餅は欠かせません。お茶を飲みながらの柏餅‥‥シアワセです。
この時期毎年同じようなことを書いてるんですが、父はシアワセだったのかなぁって思うんです。三十代半ばで逝くなんてシアワセなはずはないと思うんですが、母や祖父母はもちろんたくさんの姉妹に長く看てもらって、看取られて、それはそれで‥‥なんて思うようにもなったり。
逆に、小さな自分らはろくな看病もできず、入院先にときどき顔を出すくらいだけだったから、何て言うのかなぁ、どこか心残りなんだなぁ、申し訳ないような気もするんだよなぁ、あれから四十数年ずっと‥‥。
自分の子どもたちがまだ小さい頃、父と子との関係、子育てってこれでいいのかなぁとよく悩んだものです。自分が小さい頃にそういう経験をほとんどしなかったから‥‥。しかしその、父に申し訳ないような気がしてた分、自分頑張んなくちゃと思ったりも。
そう思ったり悩んだりしてる間もないくらいどんどん育ってしまったから、今さらどうでもいいことなんだけど、子どもの日というかこの柏餅を食べるとね、そんなことも思い出してしまうのです。でもそれはそれでシアワセなこと‥‥。
そんな命日(の翌日)に実家で飲んでも、もう父親の話もほとんどしなくなりました。が、そんな日でもないと飲みに行かないから、父はそうして集まる機会をちゃんと設けてくれたんだなぁといつも思うのです。んまい酒を準備していって、それを飲みながら季節のごちそうをいただく、そんなシアワセを授けてくださったんですね。
十数年前に命を取り戻して以来、そういえばずっと歩き続けてはいたんです。でもいつの間にかそれ以上にカロリー摂取してメタボ予備軍に‥‥。健康でいられることが自分には何よりのシアワセだと思うから、過度な飲み食いが常態化しないよう最近はちょっと気をつけています。ずいぶんダイエットできてきました。
たくさん収入があって、いい家に住んで、いいクルマに乗って、いいものを着ていいものを食って飲んで‥‥、それがシアワセかというと、この歳になって考えるとぜんぜんそんなことねぇと思います。
ま、価値観は人それぞれだから、何がシアワセかなんて問いの答えなんかないんだよね。ないんじゃなくて星の数ほどあるからわかんない。シアワセも人それぞれ。
たいした仕事はできないから収入もそれなりだけれどまぁ何とかやれることだけやって、休みの日は近くの山の中を歩き回り写真撮ってる。週に一度食べる750円のワンタンメンがごちそうで、最近はオールフリーだって旨いと思いながら、すすんで休肝日も設けてる。こんなどうでもいいような話を、ウォーキングに持ってきたモレスキンノートに書きまくり、風に吹かれながら自分の淹れたコーヒー飲んで街を眺める。何とも贅沢な時間、つくづくシアワセだなぁと思うのです。
GWが終わるとさぁ本格的な仕事に‥‥なんて言ってるけど、自分の場合オヤジの命日を過ぎてこんなことをあれこれ考えて何となく前向きになってようやく‥‥なんです、実は毎年。そうこうしてる間に5月も半ばになってしまうんですけどね。
そうして二歩も三歩も遅れを取っちゃうわけですが、人生早けりゃいいってもんでもないからね。さて、改めて自分のペースを考えてのんびり行きますわ‥‥。
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