オリンピックもいよいよ終盤を迎えました。金メダルがなかなかどうだとかって話でスタートしましたが、色はともかく数はかなりの伸びで、いやいやどうしてニッポンすごいんじゃね?って方向になり、見てる方も気が楽になったような思いです。
見る方はともかく、アスリートにとっては夢の舞台ですから、そこでベストを尽くしさえすれば、それは誰も否定するものではないですよね。よく頑張ったって思えるもん。
一方、日本の夏と言えば甲子園。高校球児の夢である夏の甲子園が開幕しました。都道府県の代表49校だけに与えられる切符ですが、それ以外はみんな地区大会で涙を飲んでいるわけですね。地区大会だってレギュラーの座を取らないと‥‥。甲子園はホントに夢のようなステージなんだなぁ。
必死になって追いかけてきた夢ははかなく消えたけど、最後に自分たちの野球を楽しんでもらおうと、もうひとつの甲子園という趣旨で毎年OBが交流戦を企画してくれています。今年は小野町の球場で開催されました。
3年生の選手はもちろんですが、彼らをずっと追っかけていた保護者にとっても、はらはらドキドキ祈るような思いではなく、肩の力を抜いて楽しむことができるものです。
OBの大半は久しぶりに触れる硬球にまた格別のものがあるんじゃないかなぁと思います。だからついハッスルしちゃう。何せ相手は現役高校球児だし。でも後輩なんだから今日のところは手加減せいとか思ってしまう。そういう姿や試合を見るのが楽しみでOBの保護者もまた出かけて行ってしまうのであります。
ところで、今日の甲子園第2試合は福島代表の聖光学院と昨年度の覇者日大三高との対戦でした。
じいちゃんの持ってきたラジオでその様子を聞きながら現実のグラウンドの応援をするわけですが、ラジオからは息詰まる様子が伝わってくる、グラウンドでは珍プレーも続出してる、このアンバランスさが何とも言えなかった。
午前の試合だけ見て帰ってきたんですが、小野町と言えば仙台屋だろうと行ってみたんですが長蛇の列‥‥。で、いつものとおり伽羅で羅漢ラーメンを食べてきました。角煮入りの醤油ラーメンです。
テレビは甲子園第2試合、聖光学院が2−0でリードして9回表・日大三高の攻撃が始まるところでした。ここでソロホームランこそ打たれましたが、後続を断って初戦突破。店内に「おぉ!!」というどよめきに似た歓声があふれました。いやぁよくやった。ラーメンもいつになくうまかったす。
こうなるとどうしても欲が出てしまうのです。ついにあの優勝旗が白河の関を越えることになるのではないか。そうあってほしい。今年こそ‥‥。
さてもうひとつの甲子園に戻ります。
現役組の保護者に懐かしい顔を見つけました。前の職場でいっしょだった方ですがこんなところでお会いするとは。当時自分の息子が現役高校球児で彼女のお子さんは小学校3年か4年生だったかなぁ。たいへんだけど楽しいもんだよなんて話もしていたんですが、その小学生が現役を退く歳になっていたとは‥‥。進路はまだ決まっていないそうだけど、野球も続けて欲しいもんだと思います。
仲間といっしょにプレーするのはたぶんこれが最後なんですよね。野球に限らず、続けていくのにはやっぱり仲間が大切だなと思います。自分がこうして今でも楽しんでいられるのは、息子たちが相変わらず仲間と楽しくやっているから。これはスポーツに限らないですね。
ちょっと残念なのは、OBの参加が少しずつ減っていること。今年は何とか4チームになりましたが、もう少し集まって後輩を大会を盛り上げてほしいなぁ。OB保護者もめっきり少なくなってきた。
こんなクソ暑いところで、ぜんぜん日陰のない雑草のスタンドで、汗流して車座になって弁当をほおばる。そういう泥臭いことができるのも今のうち。彼らも来年はぜひ、いや再来年も、ずっと、先輩風吹かして集まってほしいもんです。
で、そしてまた今日も飲むんだそうな。まぁそれは親も同じで、すでに連絡を取り合って会場を確保してあったりします。「オレらもオレらだけど、親も親だよなぁ」一同大笑いな試合後の3塁側スタンド‥‥。
甲子園にはだいぶ遠い段階で終わってしまったんだけど、こんな仲間と巡り会えたことが何よりです。それもまたもうひとつの甲子園なんだなぁ‥‥。
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