瀕死の状態で我が家にやってきたのが10年前の今日だそうです。生まれて間もないだけでなく、何かに怯えすっかり衰弱しきったかわいそうな様子が、今でも忘れられません。
とにかく病院に連れて行くしかありませんでした。受付で名前を訊かれ咄嗟に付けられた名前が「げん」。とにかく早く「元気になってほしい‥‥」と、寝ずの看病が始まったのでした。ちょうど子どもたちが夏休みに入る絶好のタイミングでもあったのです。
大の猫好き。しかし日中は誰もいなくなるので飼いたくても飼えない。でもそんな姿を見てしまったら‥‥もうどうしようもなかったんですね。娘にしてみれば願ってもないチャンスでもあったわけです。
しかし正に四六時中そばにいて、上も下も全部めんどうをみてくれて、女性陣のおかげでどうにか回復するに至りました。何があったのかはわかりませんがどうしても警戒心は失せず、今もって家族以外の人が来ればどこかに隠れて出てきませんし、物音には異常なほど敏感だったりします。
でも、暑くても寒くても、父ちゃんが帰ってくればちゃんと部屋に来て「おかえり」のアピールをするんですよ。一日中のストレスを発散するかのように「にゃぁにゃぁにゃぁにゃぁ‥‥」と話し続けることもあります。そんなときは「あぁそう、ふぅん、それで‥‥」と相づちなんか打ってあげるんですがやがて落ち着くんですね。
大好きな赤い紐にじゃれついて激しく遊んでいた小さい頃、もうかわゆすぎてかわゆすぎて、2匹目となった「りん」もあっさり受け入れてしまい、その勢いでコンパクトデジタルカメラを買ったという話も‥‥。
こちらは手で顔を隠して寝てるげん。とにかくおちゃめです。
最近はブログに登場する機会がめっきり減ってしまいましたが、とにかく猫たちには助けられてきた10年です。いろんな危機も猫たちのおかげで乗り越えてくることができました。げんとりんと2匹がいなくては我が家の生活は考えられません。ぐったりして帰ってきたら確かにビールでホッと落ち着くんですが、猫たちの姿を見ると心安らぎ癒やされるんですよねぇ‥‥。
10歳。猫の年齢で言うと50代半ばですから自分とそう違わないんだ。あぁなるほど、だから最近なおさら気が合うのか。でももう老猫の始まりなんだそうですねぇ。この先のことは考えたくはありませんが、でも考えていかなければならないんだなぁ‥‥って考えることがもうつらかったりして‥‥。
ま、今日のところは考えないということにして、そんなわけで、生まれた日がよくわからないから我が家に来た日を誕生日にしています。げん、誕生日おめでとう。りんといっしょにずっと健康でいてほしいものです。
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