金星の太陽面通過‥‥今世紀最後の天体ショーってことで減光フィルターを自作し気合いを入れて臨んだつもりだったんですが、予想どおり曇ってしまいました‥‥。_| ̄|〇
11時頃、ほんのわずかな時間だけ雲が切れたんですが、あわててカメラを準備するなどバタバタしてるうちにまた雲が‥‥。一応撮るには撮りましたが別に‥‥いやもういいです。
でも何だか丸いものっていいですね。太陽も月も金星も、まさに宙玉だなぁ。
そういえば宙玉レンズ久しく使っていないんですが、やっぱりもっと手軽だといいんだなぁ。だからって魚眼レンズとなると趣旨が違ってしまうし‥‥と思ったら、出ました宙玉レンズアプリ「SPHERE LENS(スフィアレンズ)」。うひょー!
アプリを起動すると中央に丸い枠が表示されるんですが、そこに宙玉レンズを通して写したいものを入れるように撮影するだけ。この段階ではごく普通にこんな写真が撮影されるだけです。
そのまま待っているとやがて宙玉レンズで撮ったような画像に切り替わります。中央の丸い部分に入れたものがひゅっと収まってくれます。この宙玉の部分は何段階かにサイズ変更することができます。まぁこれくらいが妥当でしょう。
ホントの宙玉レンズは宙玉の部分が逆さまに移るんです。だから画像全体を180度回転させて見るんです。しかもピントは花ではなくて宙玉レンズに合わせるものなので、周囲は大きく写るしボケてしまいます。
このアプリはそういう仕組みをシミュレーションするわけですね。中心の丸い部分にまず魚眼フィルタをかける。フォトショなんかにもありますね。それから画像全体の4分の1くらいを中心部から切り抜き180度回転させてそこにぼかしをかける。でもって先ほどの宙玉部分を真ん中に置く、というステップでしょうか。たぶんですけど。
でもこのままではあまりにも宙玉部分がくっきりし過ぎるし、背景ぼかしもちょっと水晶フィルターっぽ過ぎるような。
そこで改めて別のアプリで加工するとなおいい雰囲気になるようです。トイフォトなんかを作れるアプリ、自分は結局のところ「TiltShiftGen」になります。
ポイントは単純に宙玉とアクリル板との境をぼかすことです。ぼかしの設定はだいたいこんな感じ。これで宙玉の外側もボケてくれます。数値や範囲はアプリの特性もありますのでお好みで。それと周辺減光も若干使うといいかもしれません。
こうして加工したものが一番最初の画像です。三番目と比較するとずいぶん自然な仕上がりになるかと思います。
というわけで、今後はホンモノの宙玉レンズを持ち歩かなくてもいいかな。olloclipとの併用、他の写真アプリで撮った画像の加工、けっこう楽しめそう。
最後になりましたが、もうどうでもよくなってしまった金星のヤツ、記録は記録なので一応貼っておくことにします。撮影した11時20分頃だと金星の位置は真上よりほんの少し右に寄ったあたりのようです。と、なるほどそう思って見ると確かに黒っぽいもの(点というよりは線に近い)が写ってるような‥‥。
わずかなチャンスしかなかったんですが、どうしてもこの周囲がキッチリ写らないの。雲のせい、減光シートのせい、それでももう少し何とかならなかったのか‥‥。天体ショーが終わった午後2時頃から晴れてきたりして。もう終わったっつーの。
さてさて次は8月14日。金星食に向けて修行が必要だとは思いますが、さすがに今の装備では無理だろなぁ。
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