時計を見ると14時46分。異変を感じたちょうどあの地点でもあった。そこからスピードを上げるわけでなく落とすこともなく、あのときと同じように普通に走っていって、驚いて止まったあの場所で 3月11日と同じように止まって、自分はしばし黙祷した。
あれからちょうど2カ月、同じ場所で同じ時刻を迎えるなんて、とても不思議な気持ちである。単なる偶然‥‥に違いないんだけど、またあの日がフラッシュバックするみたいな感覚でもあった。
実はそこを通るたび、タイヤがぐらぐらするみたいな気持ちになるのだ。右折したこの場所あたりで車全体が激しく揺れるような気もするのだ。こんなオレでさえこうなんだもの、大小さまざまな被害を受けた方々、今なお避難なさっている方々など、PTSDの心配などしたりするこの頃である。っていうか、大丈夫な人なんかいないんじゃないかな。みんなホントはつらいんだ‥‥。
だけれど、前に進まないことにはね。そう思って次の行動に移れるのであれば、それは具体的に動き出せばいいと思います。
このタイミングにか‥‥とも思いましたが、一時帰宅が始まりました。久しぶりに見る風景、我が家、きっと涙が出る思いでしょう。もっとつらくなるかもしれません。でも気持ちを切り替える機会になれば‥‥とも思います。安直かもしれませんが、新しい生活をどうつくっていくか夢をもって思い描き、ぜひかたちにしていってほしいものです。
ところで、2カ月が経って何か変わったでしょうか。今なおたいへんな作業を続けてくださっていることは承知していますが、原発は相変わらずです。仮にこのまま収束に向かっても、放射能に関する数値が激減することはありません。そこは知っておかなくちゃならない。
校庭の土を削り取ったり中と外とを入れ替えたりして線量を減らすという取り組みが始まったりもしています。それぞれが判断して対策を施していくことは重要だと思います。と同時に、そのための保障が受けられるよう、自治体が連携してきちんとした法整備をすすめることがもっと重要かと。
年間20ミリシーベルトの被曝上限基準値は、撤回も下げたりもないままです。ん〜。ただ、先日も言ったけど重要なのは被曝量をいかに下げていくかです。今後は一定線量のまま推移するでしょうから、長時間外にいないよう心がけることでしょうかね。部活動なんかも長くやればいいってモンじゃないから、短時間で効率のよい練習方法を考えるチャンスかもしれない。自分のウォーキングは‥‥まぁじじいですから。
親戚を頼って避難していた叔父夫婦が、こちらの方へ住まいを見つけることになりました。義父が昨日のうちに探しておいた物件を見に来たのですが、ちょうど2カ月経った今日って偶然なのかなぁ、計画していたのかなぁ。ついでに中古車まで決めてきたとか。
なんてことを、夕方買い物に行ったスーパーの駐車場で偶然会って話したのです。いつもならじゃぁいっしょに晩ご飯を‥‥なんて話になるところですが、今回はゆっくり休ませてやろうということになりました。実家に一晩泊まって、今月末、来月初めからの新しい生活に向けて、明日また避難先へ戻るとのこと。
叔父さんたちは元気そうでした。ちょっとやせたかな。相変わらずの冗談につい笑ってしまったけど、ちょっとウルッときたりもしました。
良くも悪くも、人生は偶然ですよね。偶然の被災、偶然の別離、悲しいことはたくさんあります。が、偶然の出会いも偶然の回避も、たくさんの喜び楽しみだっていっぱいあります。いずれにしたってどうしようもないことだけれど、自分は前向きに考えて行動した方が、かなりの確率で幸運の偶然に巡り会えるような気がします。
3カ月目に入ります。心配は少なくないけれど、一歩前に進む強さをいよいよ発揮するときかなと思います。
さて、そういう節目でもありますので、トップに掲載していた「がんばっぺ ふくしま」エントリを元に戻しました。同時に、右側にバナーを表示して震災関連情報にアクセスできるよう、リンクを張りました。引き続きご支援をお願いします。
さぁ、がんばっぺ、ふくしま!
北東北の被災地出身なワタシこの連休ずっと故郷に行って居りました。両親の法事がメインだったのですが空いた時間は県内各地出身の同級生を訪ねるべく妹夫婦をドライバーと探偵係に現地採用(笑)お二人の尽力により同級生との対面が叶い勿論、法事も滞りなく。45才を迎えた義務教育時代の同級生達どうか今後も元気で
投稿情報: だっぱい | 2011/05/12 13:48
だっぱいさん、そちらの方のご出身だったんですかぁ。
それじゃぁたいへんだったですね。
でもとりあえずは旧友との再会ができ、ご両親の法事もお済みとのこと、
何よりですね。
そういえばあと3カ月で1年になるんだなぁ‥‥。
投稿情報: hiromaru | 2011/05/14 23:13