到着したのは午前4時。ワカサギハウスをスノーモービルで引っ張っていっていただかなければなりません。滑り出せばあとはスーッと行ってしまうから、みんなで力を合わせて最初のひと押しをするわけです。
ワカサギハウスに取り付けられたアンカーをワイヤーでスノーモービルに固定して、さぁかけ声をかけて‥‥せぇのっ!
降り積もったのか吹き溜まったのか、サラサラの雪に埋まった状態で、つま先が引っかかって滑り出せないのです。前を上げろ! 声が合ってない! 何度も何度も押したり方向を変えたり雪かきをしたり、1時間近く悪戦苦闘したでしょうか‥‥。いきなりのぐったりモードで始まりました。
テントを広げ、穴を空け、それぞれ準備をすすめる中、自分はテントのまわりに雪をスコップでドサドサかけていきました。これでテントが固定します。
スコップでひとかきしては一歩下がり、ひとかきしては一歩下がり、何事もリズム良くやっていくのがコツですな。
そうやって一歩下がったそのポイントに1センチの狂いもなく以前空けた穴があったのです。ここへスポーンとつっぽぐってしまいました、右足‥‥。一瞬何が起きたのか分からなかったのですが、直後に長靴の中の空気と湖の水とがぶくぶくと入れ替わり一気に冷却されるのが分かって、ヒャァーーーーーッ!!と引き上げました。
長靴を沈ませてしまったらどうしようもないと、咄嗟につま先をクンと上向きにして、つまり自分の足を釣り針みたくJの字にして釣り上げたようなもんです。ワカサギは釣れなくても自分の長靴は釣りましたわははのは、なんて笑ってきましたが、長靴を釣り上げた後に足をつってアタタタタ‥‥だったらカンペキだったのになぁ。
すっげ冷たいのでつ‥‥。暖を取ろうったってまだ準備中ですからどうしようもない。脱いでいたら足が凍ってしまうと思い、また履き直して動き回りましたが、やがてほんのりとしたぬくもり感じたと言いますかねぇ。
実際に長靴の中に入った水はごく少量なんです。でもね、それは長靴と足とがほぼ密着しているからでありまして、少量の冷たい水が足全体をくるんでしまうということです。一気に冷却する。これはかつてキリン樽生のビアサーバ使ってましたから知ってます。そんなのぜんぜん自慢にならないですけど‥‥。
おかげさまでワカサギハウスの一等席が確定したわけですが、予備の靴下持ってって良かったぁ。これは必需品ですよ。でも、微妙に親指の付け根あたりが痛いの。ん〜なんだか急性しもやけっぽい‥‥。
アクシデントはもっともっと早い段階から始まっていました。5人乗りではなく7人乗りの車で行こうと荷物の積み替えなどしていたら、パリーン!という音がして驚きました。ランタンを取り損ねて落としてしまい、ガラス製のそれを壊してしまったと‥‥。
まぁしゃぁないわとあきらめて次のお友達のところへ。でもそれがないと真っ暗闇だよなぁということで、急きょ24時間営業のトライアルを目指しました。蛍光管付きの懐中電灯を買おうと思ったのですが売ってないんだなぁ。
んで自分は、それって最近の車の明るいヘッドライトのあれだよなぁと思い、「キセノン球ですごく明るい!」というヤツを買ってみました。当の本人はやっぱLEDでしょと「自転車にも取付可能」なヤツを買いました。
結果、自分のは白色LEDに比べたらすげ黄色い光であまり明るくなかったです。キセノンではなく「クセノン」って書いてあった400円未満のヤツ。微妙にあやしい。一方のLEDタイプは自転車取付可というか、自転車取付用アタッチメントが最初から取り付けられているもんだから、逆に頭に取り付けるのは困難仕様‥‥。どっちにしても、ほどなく夜が明けて連続2時間という仕様どおりの電池寿命をピタリと全うしてお役ご免です。
今回は隊長も忙しくて餌付きの仕掛けを準備してくることができず、初心に返り自分で一つ一つ餌を付けていきました。が、薄暗いところでの細かい作業は老眼オヤジどものもっとも不得意とするところ。もどかしいったらありゃしない。
到着早々にワカサギハウス移動で体力を消耗し、準備中に穴に落ちて震え上がり、針に餌を付けて視力まで使い果たし、惨憺たるスタートでした。釣果については先のエントリのとおりこれまた惨敗‥‥。
でもなぜかこんなでかいヤツが釣れたりしちゃって。ニジマスですかねぇ‥‥。1匹も釣れない自分が言うのも何ですが、大きさとかじゃなくてやっぱりワカサギなんだよねぇ。先週もニジマス釣ったらしいですが、今年はちょっと違うのかなぁ。
前夜、iPhoneからエントリするテストなんかして(現在は削除しました)氷上レポートするつもりでした。合わせてタイムリーにツイートするつもりでもおりました。が、残念ながら電波圏外の計画倒れと。あぁもぉ何もかも予期せぬことばかり‥‥。
でも何のために来たかよく考えますと、ここに来てまで文章考えてアップロードして‥‥の必要などないわけです。釣れようが釣れまいが、やっぱり竿の先を見てのんびりと過ごすことが一番なんです。子どもの部活の関係でたまたま出会ったオヤジどもが、その後もずっとこうして続いているというのはホント稀だよねぇ‥‥なんてところから、あれこれ雑多ないわゆる世間話などして、あっという間に休日は過ぎて行ってしまうのでした。
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