夏といえば昆虫採集ですね。まずは手っ取り早くトンボを捕まえて‥‥で夏休みが始まるのでありました。
昆虫採集したらやっぱ標本化したくなるわけです。っていうか、昆虫採集セットなるものを夏休み直前頃にとりあえず買いまして、そのために昆虫採集をするというやや本末転倒な話なんでありますよ。もちろん捕虫網もとにかく手に入れておくわけ。
例えばトンボを獲ってきました。さっそく注射器で毒薬みたいなものを注入するんですね。ところがトンボの胴体に比して自分の記憶ではやたら針が太くて、ブスッと刺した段階で針が貫通してたりしてね。仮に胴体中心部に留まったとしても、毒薬を注入するとすぐにビタビタ出てきちゃう。確か保存用?の液体もあってすかさず二度刺ししたもんですが、もう胴体がめちゃくちゃになってしまうんだわ‥‥。
数日後の標本箱(っていうか菓子箱)、やたら臭くてねぇ。もう昆虫墓場なんだもの。さすがにこんなもの持っていったところで誰も興味など示すはずがないと、そこだけは自信満々でした。だって、トンボもカブトムシもクワガタもアゲハチョウも、わざわざ標本にしなくたってそこらへん歩けばいつでも捕まえられるもの。じっくり観察したら逃がしてあげられるんだもの‥‥。
だからオレは昆虫採集セットが好きではなかったのです。でもその頃になると必ず店の特等席あたりに鎮座して、あと2セット限りみたいな顔して並んでるからつい買ってしまうわけ。とりあえず自由研究の1候補として準備し実際にやってみるけどさ、注射器ブスッとやった瞬間に、はぁ‥‥って虚しさ覚えてた‥‥。結局自由研究なんか持ってったことないし‥‥。
ムギワラトンボはよく目にするんだけどシオカラトンボはほとんど見かけないなぁと思っていました。が、近くの田んぼに行ったらけっこう飛んでいて嬉しかったです。ムギワラトンボが近づいてくると追いかけていって、シオカラトンボが近づいてくるとケンカが始まります。
木陰で休んでいるにしては弱々しい感じ。ひょっとすると羽化して間もないのかも知れません。そういえばヤゴのような虫が近くの草にしがみついてたなぁ。その抜け殻だったのかぁ‥‥。
けっこうな時間は経過してるんだと思いますが、それでも見る見るうちに羽根がしっかりしてきました。たぶんこの後間もなく大空に飛んでいったんだろうと思いますが、寿命の短さ故のたくましさに驚かされます。人間はゆっくりゆっくり大人になる動物だから、子育てもしっかりしないと立派な大人にならないのかもだなぁ‥‥。
シオカラトンボより少し太めで短いのがいたんですが、単に個体差なんだっけ? 別の種類なんだっけ? 知ってるひと教えてください。m(_ _)m
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