昨日は出かける前に少し歩こうと思い、9時頃まで約2時間歩きました。森へ続く遊歩道の入口、積もった雪には一人分の足跡だけ。
暮れに「道をつくる」ってすごいことだなぁって話をしましたが、一人分の足跡に合わせて歩くって妙に歩きにくかったりするものです。歩幅が違う、コース取りが違う、がに股の角度が違う‥‥。だけれど、大雑把なところではとても助かるガイドラインなのです。
よく見るとその足跡はここで滑っている。だから次の一歩が変な方向なのだ。でも、また次は立て直したようである。だから自分はこの一歩に注意して踏み出し、バランスを崩すことなく進むことができた。でも歩幅が合わず数歩目には足跡がずれてしまう。そこで滑ってバランスが崩れる。振り返ってみると、点々としていた足跡が何となく線らしくなっていた‥‥。
いずれしっかりとした線になり、幅も広くなり、そして平になっていくものです。雪道に限らず、実際の道こそそうであると思うんだな。初めの一歩がどれだけ勇気の要ることでどれだけ貴重なものであるか。だからこそその一歩に学んで、自分もその一歩を残さなくちゃならないのだと思うし、そしてまた、その道を通り続けることをしていかないと、やがて道はなくなってしまうのではないかと思うのです。
そんなことを考えながら歩き、やがてお地蔵さんに会い、「んだなぁ」って言われてるような気がするのであります。
そんなに寒い日ではないとは言え、水はさぞ冷たいことでしょうね。動物ってそれをものともしないのですからすごいです。カモたちはその冷たい水に顔を突っ込んで何かをついばんでいます。時折羽根をばたつかせる様子になお力強さを感じます。
自分はそのすばらしい機能を備えた羽毛を詰め込んだジャケットをまとい、手袋をし、それでどうにか寒い日も歩いている。ありがたいことだなぁとちょっと思うことがあります。でもフォアグラは食べたことがないです。今日の結婚披露宴で出てきたりして‥‥なんて考えたりしながら道を急ぎます。
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