金曜日・仲間の永年勤続を祝って飲む。あっという間の30年をたった一晩、いや数時間の宴会で語り尽くせるはずはないけれど、そんな思い出話に花を咲かせながら、これから活躍する若い人たちと楽しい時間を過ごさせていただいた。写真を撮るのがうまい人、司会が上手な人、盛り上げるのが得意な人、それぞれが不思議とうまくかみ合っていつも賑やかなんだけれど、そういう中で飲んだくれている自分は、飲んだくれることでバランスが取れていいのだろうと、そう開き直るしかないのだ‥‥。皆さんに感謝するのみ。
土曜日・今年1年のあれこれを職員みんなで語り合いながら飲む。小さな職場のささやかな忘年会だが、ゲームだとか余興だとかは卒業した「落ち着いた」年代ばかりだから、飲み放題コースなどにしない方が安くていい。ほとんどが飲み放題コースなのだろう、自分たちの宴席にもたくさんのビールや焼酎ボトルや大量の氷とかいっぱい並んでいたんだけど、そうじゃないということがわかって片付けられて、その後は仲居さんがめんどくさそうにビール2本くらいずつ運んでた。その態度がちょっとがっかりだった。ま、忘れるというよりは新しい年に新たな望みを託す「望年」の会となった。
日曜日の本日・故人を偲んで静かに飲む。その前の告別式、甥っこがじいちゃんに宛てた弔辞を読んだ。飾らない短い文章だったが、だからなおさらじぃ〜んとくるものがあって目頭が熱くなりかけた。聴き入ったらヤバイと思い、申し訳ないが別のことを考えて気を紛らわせた。納骨のために墓地へ行った。小高い山のてっぺんはこの時季にしてはかなり暖かで、すばらしい眺望だし、安らかに眠れるだろうなぁと思った。
お祝いにも、コミュニケーションにも、おくやみにも、人は酒を飲むんだな。頑張りを祝い、頑張りを励まし合い、頑張って生き抜いた人を偲び、そうして人生って何なのかを何となく考えたりする不思議な飲み物なんだな。
昨日より今日、今日より明日、自分がちょっと前に進む・高いところへ上がるためにはどうしたらいいのかを考える。そのために毎晩飲まなくちゃならないんだな。いいのだいいのだ。
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