北京五輪閉幕。さまざまな感動がありましたが、陸上競技における日本のレベルというのが、さまざまな競技におけるそれにつながっているような気もしました。ここを何とかしていかないとこの先ますます厳しくなっていくだろうと‥‥。
それぞれの競技特有の練習や技術ってのがあって、そこを高めていくことはもちろん大切なんだけど、でもやっぱり走って跳んで投げる‥‥そうした基礎的な部分をないがしろにしては成り立たないのだからなぁ。
42kmも走るマラソン。じっと耐えて我慢をしてひたむきにピッチ走法で頑張る‥‥それが日本のマラソンだったような気がします。が、もはや過酷な夏のマラソンでさえ、ガンガン飛ばしていくスピードレースの時代がやってきました。ニッポンの活躍できる場はあるのだろうかと、何だか心配になってきます‥‥。
その男子マラソン。80位台だった佐藤選手が70位台まで追い上げてゴールしたのかと思ったら最下位だったのですね。途中棄権した選手が多かったと言うこと、それだけ過酷なレースだったと言うこと、その中で完走したことは本当にすばらしいと思っています。タイムはどうであれ、そこでも我慢は貫かれたのでしょう。
一方で優勝したのはケニアのワンジル選手。仙台育英高校時代から活躍していましたから日本でもおなじみの選手だし、今回も日本選手のように応援していました。何だか嬉しかったなぁ。今朝のテレビでワンジル選手の紹介だのをしてましたが、あややが好き、そして芋焼酎が好きなんだとか。いいねぇ。書道もなかなかの腕前なんだとか。ん〜いいねぇ。
そして座右の銘は「ガマン」だと。レースもじっと耐えることだと言います。日本で教わったことなのだそうですね。ただ、守りに徹する我慢ばかりじゃなくて、攻めに徹する守りもあるということを、今後日本人は覚えなければならないような気がするなぁ‥‥なんて、ワンジル選手の「ガマン」から教わったような気がしました。
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