夏の高校野球県予選大会が昨日開幕した。田村高等学校は本日1回戦を迎えたが、残念ながら3−5で富岡高等学校に破れ早々と姿を消すことになった。4年前の暑い日、思わず天を仰いで目に映った青い空を思い出した。こんなに青かったかどうか、その記憶はすっかり失せてしまっているが、実は涙があふれてどんな空だったかなんてほとんど覚えていないのだけれど‥‥。
甲子園と言えば夏の風物詩で、こんな空の様子がひとつのイメージだったりする。真っ黒のユニフォーム、流れる大粒の汗、大声援のアルプススタンド‥‥、どれも熱血高校野球だ。
地方の予選となるとそれらが極端にコンパクトになる。大差のコールド試合でユニフォームが汚れる前に終わったり、梅雨の合間の試合だから大粒の汗ってほどでもなかったり、スタンドでは保護者会の父ちゃん・母ちゃんのすがるような声援‥‥、だけどこれも立派な熱血高校野球だ。いや、むしろこっちの方が断然多いのだ。青空は‥‥同じはずだ。
今年の参加校は全国で4,059校だそうだ。90回大会の今年は55の出場枠となるのだそうだが、それでも1.36%程度しか切符を手に入れられない。トーナメント戦だからおおむね50%の学校は初戦敗退なのである。
その中を一度も負けないで勝ち進んでいくことが彼らの目標ではあるけれど、たとえ初戦敗退でも、夏の大会まで頑張って頑張って頑張ってきたことは、きっとそれぞれが納得できるだろうし、悔いることなく満足感を味わってほしいと思うのだ。
そして今後、ぜひ野球を続けてほしい。硬式も軟式もある。ベタだけれど、熱い友情をずっと大切にしてほしい。この青空の下、あの舞台を共に目指したときと同じように、でももっと楽しく力を合わせて戦っていく・生きていくことの大切さ、そしてすばらしさを広めていってほしいものだ。
コメント