字は上手ではないが、字を書くことは嫌いじゃない。白い紙や新しいノートなどを手に入れたら、もううれしくてたまらない質だ。もっとも、それを最後まで使い切ったという経験はあんまりなくて、要するに熱しやすく冷めやすい性格であると。高校のときも最初だけ「何でも書いたるでぇ」と頑張るものだから、1学期の中間テストだけはまずまずの成績を収めたものだ。せめて半年持続できたらよかったのになぁ‥‥。
Palmを使うまでは見開き1か月カレンダー式のダイヤリーに何でも書き込んでいた。年末に次の年のものが手に入ると、もうあれこれ書かないでいられなかったっけ。Palmの手軽さ故さほど支障なく“電子手帳”の世界に移行はしたんだけど、でもやっぱり手で紙に書き留めておくという行為は、まだ電子機器よりは普通だし早いし手軽であるから、何かは持っていたいと思いつつも、たかがノートとは言え、つい情報整理的機能満載な気の利いたものなど求めてしまって、結局大学ノートの1冊さえも持っていない。
AssistOnでスーザン・ケアのノートというのを取り扱っている。15cm×15cmのサイン帳みたいなノートだ。ついポチッとしてしまった次第。ひとつはスケッチブックでただの真っ白な紙。もうひとつは日記帳ということだが、ただの5mm罫ノート。どちらも言わば“自由帖”、自由に何でも書いていいのだ。何を描いてもいいのだ。
体裁はノートというより絵本みたいで、しかも情報整理的機能など皆無だから、正直目的が決まらない。なぜ買ったのかと言えば、あのMacintoshアイコンを手がけたスーザン・ケアがデザインしたものだからだ。この歳になって持ち歩くようなノートではないと、ちょっと気が引けているのも事実だが、これがボロッちくなるくらいまで、なにか書き溜めてみたいものだと、なんか久しぶりにワクワクしている。
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