初めてツイードジャケットを着たのは二十代後半だったと思う。流行がいわゆるアイビーからトラディショナルへと微妙に移行していったその頃、ヘリンボーンのツイードには何かやたら大人っぽさが漂っていて、自分はまだまだ着る歳じゃないなと思っていたのだけれど、結婚したんだしそういうのも悪くはないかと思って、そういえば妻に買ってもらったのかもしれない。決して安くはない買い物だったはず‥‥。
それを何年着ただろう。10年は着たような気がする。袖口とか前合わせのあたりとか、フチのところがだいぶ擦れてきてしまっていたことに気付いて、まぁそれも味かなと思わないでもなかったんだけれど、もうそれで着なくなって、以来秋冬の定番ツイードとは縁がなかった。
ほしくても買えなかったし、ファッションにそれほどこだわってる余裕もなかったし、そうして現在に至る。先日たまたまオークションで巡り会って、この冬ほしいと思っていた新品のそれを破格値で手に入れることができた。以前のそれは黒系のもの、今回は茶系なので比較的いろんなものに合わせやすい。あぁオークション様々だ。
自分としては11月解禁と思っていたんだけど、今朝のような寒い日に着なくてどうすると、1日前倒しで袖を通した。10年くらいぶりのツイードだ。とは言うものの、車の中では上着を脱ぐタイプだし、仕事中は何かジャンパーなど羽織るし、実際にはほんの少ししか着ないのである。これなら20年はもつ‥‥はずはないのだが、妻に感謝しつつ、2代目ツイードとして大事に着たいものである。
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[コメント]
▼こうらん wrote:
おお!何か今までに無い微笑ましいコメントねぇ^^
そうそう、嫁ちゃんに感謝しないとね〜〜。
「鬼嫁日記」の原作本知ってるぅ?「我が妻との闘争」(笑)あれも、ホントは嫁ちゃんに愛情持って書いてるんだよね〜。
11/01/05 12:23:47
▼hiromaru wrote:
私は妻と闘争しようなんて思いません。いかに穏便に済ませるか、そのさまざまなパターンを日々研究・学習しているのであります。
11/03/05 21:15:54
▼こうらん wrote:
ぶっ・・(爆)。みんなそうやって生きてるのよ〜^^v
11/04/05 14:19:38
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