未曾有の大被害に唖然としたあの日から10年が経ちました。子どもたちがお年玉の一部を義援金として送り、ボランティア貯金を始めましたっけ‥‥。
たび重なる台風被害、そして新潟中越地震と、「災」続きの昨年でしたが、奇しくも私の住むこのあたりは昨日来まれに見る大雪に見舞われ、自然の恐ろしさを改めて感じているところです。
昨日は自宅の雪かきを、今日は職場の雪かきを、それこそ1日中やっておりまして、慣れない大雪ですからさすがにもう疲れ切ってしまいました。夕方、もう今日は帰ったらすぐにビールを飲んじゃうもんね、すぐに飲めるように自分で買っちゃうもんねと、コンビニで買ってきました。このガタガタ道ですから、明日も早く出なくちゃならないだろうから、さっさとビールを飲んでさっさと寝てしまおうって魂胆なわけです。ところが‥‥
家に着いて車を降りたら、近所の女子高校生たち数人がスコップ片手に歩いていくんですよ。すぐ隣の子もいたので尋ねてみたら(っていうかみんな知ってる子なんですが)、例の長い階段の雪かきをするんだって言うんです。いやぁこりゃぁすごいなと思いまして、家の駐車場の雪片付けをしてくれて今終わったばかりの息子に「おまえも行け」と言ったら「おう」と行くんですね。そうなると私も行かないわけにはいかなくなりまして、まぁビールはしばしお預けして雪かきをしてきた次第です。
実はすでにどなたかがやってくださっていて、まぁ何とか歩ける程度にはなっていたんですが、でもホントに一本道なので少し幅を広げるとか、踏み固まって歩きにくいところをどうにかするとか、高校生パワーでそういうことをしてくれたのです。
こういうのはひとりで地道にやってもなかなか進まないんです。もちろん自分も歩くのだろうけれども、誰のためということもなくこの雪ではたいへんだろうからと力を合わせて作業すると、あぁだこうだと言いながらやっているうちに相当なことができてしまうんですよね。
勢いとは言え、短時間とは言え、こうしてみんなでボランティアしてくれるなんて、いやぁまだまだ大丈夫だなと思いました。阪神淡路大震災からちょうど10年の日、もうグッタリしていたのにこんな気持ちのいい光景を見ることができて、本当に嬉しかった。それだけにビールはものすごくうまかった。ありがとう。
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