3月、いろんなことが終わりました。先日ついに住宅ローンが終わりました。あの頃の構想としては今頃年収はもっともっと増えていて経済的なゆとりもできてリフォームやら増築やらも終わるはずだったんだけど、現実は地震被害の補修さえままならず、ただただオンボロな住まいであります。
教育ローンもひとつ終わりました。年に換算すれば数十万円、それを10年もかけて払っていたわけですが、ちょうどその頃はどうにもならなかったんだよねぇ。時代ってそんなもんだ。
かあちゃんが仕事を辞めました。早期退職は自分で選択したことですが、正規ではなくても嘱託として普通に勤めてきたから本人にはそれなりの思いもあったでしょう。しみじみ話を聞いてやりたいとも思いましたが、そうもしていられない自分の事情もありまして、まぁそれは追い追いということで‥‥。
町内4つの中学校が本日をもって閉校となり、それぞれの長い歴史に幕を閉じました。実際には29日が最後の勤務となったのですが、ふと目をやった校庭の片隅の十月桜が咲いていました。
三春はようやく紅梅が咲き始めたところで、まだまだ梅の季節という感じでさえありません。寒い寒いと言ってたんだからそりゃそうだし、だからなおさらこの桜は意外でした。
一人ひとりが花を咲かせよう。いろんな意味で最後には「花」を咲かせよう。一人ひとりの桜の花を咲かせようという目標でやってきただけに、この桜を見て自分も何かいろいろなことが報われたような気がしたんです。とりわけ今年になってからここまでは怒濤の3カ月、今週はもう必死の1週間で、全てが終わった今日はもうさすがにぐったりですわ‥‥。
2日間に渡る町内4校の大がかりな引っ越し作業を何とかクリアして職場に戻ってみると、職員室はただただ閑散としていました。正直なところ充実感はほとんどなくて虚無感と脱力感とでへたり込みそうになるだけでした。
翌日最後の片付けや掃除をして勤務を終え、全職員で打ち上げをしました。正に最後の晩餐です。話は尽きません。が、飲めば酔うもので結局普通の飲み会なんですね。でもこの最後の同僚が力を合わせてきたからこそこの日を迎えることができたんだと思うと、何とも名残惜しいものでありました。
片付けをしているときに、休憩室の片隅に眠っていたウヰスキーが見つかりました。どんな謂れがあるのかわからないけれど、大した理由もなく放っておかれたのだろうけれど、自分たちとしては歴代職員が「最後に飲んでくれ」と贈り物をしてくれたのであろうと思って、みんなでいただいてみました。
いつの時期の12年モノかはわかりません。10年以上前かもしれない。つい数年前かもしれない。タイムカプセルでも開けてみたような気持ちで何かちょっとワクワクする。久しぶりのウヰスキー‥‥思ってたほどカッチリしてなくて、とてもまろやかな味わいでした。ゆっくりゆっくり寝かされていたのでしょう。ありがたいことです。
とにかく平成24年度は終わってしまいます。これまでで一番短い1年だったような気がするなぁ‥‥と、そんな感傷に浸ってもいられません。明日からはもう平成25年度が始まります。明日からはもうそれぞれの新天地で新しい生活が始まるのです。
我が家的には、専業主婦生活が始まります。すでに始まっていますが息子も職務が少し変わりました。娘は相変わらずですが数日前に国家試験合格の通知が届きました。
新しい学校が誕生します。自分的には新しい職場での勤務が始まります。せっかく一区切りついてホッとしていたのですが、また大きな課題が山積している状況を目の当たりにしてきて焦りが消えません。今さらそんな‥‥という気持ち。でもどうしようもないです‥‥。今日だけは完全オフにしてスイッチを切り替えて臨むしかないなと思ったのです。
そういう意味でも、新しいモレスキンノートを用意しました。新しい職場で一から覚えなければならないと思うのですが、ムキにならないよう気をつけなければなりません。
今年のコンセプトは「リサイジング&漸進」だと正月に書きました。この3カ月間は休み返上でやらないと間に合わない日々が続いてしまい、思いっきり自分のサイズを超える仕事をしてきたように思いますし、地道なことではなくて正直やっつけ仕事だったかも知れません。
そんな折、こんなペーパークリップをいただいたのです。亀っす、亀。ウサギとカメの話はご存じのとおりですが、カメのゆっくりな歩みだってウサギに勝てることもあるんですよね。自分のできる範囲で急がずじっくりとやっていこうと改めて思いました。すぐに何とかしなければとそれだけを考えていたこの数日でしたが、別に1年かかったって、長いこの先のことを考えればどうってことない話です。みんなが納得しないかも知れないけれど、オレはオレのペースでやっていきますから‥‥。
さぁ、バナーも替えていよいよ新年度です。
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