全国各地でこの暴風が大きな災害や事故を招いたようですね。季節感というのはどこか風情があるもので、これは情緒豊かな日本の文化や心を育んできたものであると思います。しかし最近の天気は何かにつけて極端で、たおやかな気候風土ゆえの日本らしさが、いろんな意味で変わっていく、失われていくようで淋しいような気がします‥‥。
その風も今日はずいぶん収まったようですが、気温が上がらずまた少し冬の方に戻ったみたい。三寒四温、季節の変わり目はそういうもんなんでしょうが、もうそろそろ暖かい日が続いてもいいんじゃね?と思いながらのウォーキングでした。
今日こそはと期待して出かけたのですが、結局カワセミは現れず‥‥。望遠レンズも含めてもうしばらく我慢しようかと思います。
川はあきらめて、いつものように森に入っていきました。この風で不要な枯れ枝などが振り払われて散乱していました。結果的に少しでも日当たりが良くなって森は豊かに育つんですね。人間にとっては厄介な暴風も、森にとっては大切なものなんだなぁ。人間もこの風をうまく利用できるかどうか注目されているんだけど、そうそう簡単にはいかないみたいで‥‥。
昨日も少し書いたけど、山の頂上付近はほんとに自分が吹き飛ばされるんじゃないかとマジ不安になるほどの爆風だったんです。それを示すように杉の木が根元から折れてしまっていましたが、このすぐ脇を昨日も通ったばかりだったから驚きました。正にこのあたり、あまりの風の強さにビビってこのすぐ下から町の中に降りたのでした。
この場に居合わせたらさぞかし恐かっただろうなぁ‥‥。今日は普通にずっと進んでいきましたが、青竹が折れていたり、枯れてはいるけど太い枝がぶら下がっていたり、その凄まじさを見せつけるかのような光景でした。
雪もすっかりなくなったことだろうと、久しぶりに不動山の方まで足を伸ばしてみました。こちらは森というよりは林という感じ。落ちてる枝はずいぶん多いように感じました。
風はまだ収まりきってはいなくて、ビュービュー音を立てて林全体に襲いかかっているような感じです。そのたびに枝と枝とが擦れ合ってギーギーと悲しい音も聞こえてくるのですが、なんでもう少しお互いに別の方向に伸びなかったのかと思いますね。
細い枝同士はクークー、太い枝はゴゴゴゴ、この林は木々のいろんな会話が聞こえてきます。悲しいような楽しいような、いずれにしても生きているんだなぁと実感します。
こういう天気ではあっても、まだまだ冬の寒さだけれども、もう春なんだという気持ちがどこかにあって、何か春を感じさせるものを必死で探し歩いている自分に気づきました。間もなく啓蟄ですが残念ながら虫一匹見つけられません。
ただ、微妙な目のかゆみを感じて、帰ってきてすぐに顔を洗ったりしたのですが、目尻も目頭もヒリヒリする感じが治まりません‥‥。確かに杉の葉の先は黄色い房がいっぱいで、それがビュービュー揺れてるところを歩き回ってるんだもん、油断にもほどがあるってもんです‥‥。
風が収まればまた少し暖かくなるでしょう。同時に一層春らしくなって、あとは花粉症をいかに抑えていくかって心配する日々になるんだなぁ。
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